今、飛び交う「自分にできること」
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周知の通り、先週3月11日に起きた東日本大震災によって、言葉を失うくらいの被害が起きています。
被災地では、悲痛な叫び声と、それでも逞しく生きようとする心と絆が交錯しています。
自衛隊や医療チーム、世界中からの支援団体など、災害時におけるプロ達が、被災地に駆けつけ、一刻も早い救済と復興に力を注いでいます。
そして、その様な壮絶な光景を、自宅のテレビやラジオ、新聞などによって知る私達・・・
もちろん、そんな私達だって、この様な状況を目の当たりにすれば、悲痛な思いを感じるだけでなく、
「助けたい」
「協力したい」
という気持ちに駆られます。
しかし、だからと言って、それぞれの生活を抱える私達の皆が皆、現地へ駆けつけて支援活動を行なう余裕があるわけでもありません。
例え現地へ駆けつけたとしても、協力できるだけの知識や技術があるわけでもありません。
私達にとって、できることは限られているわけです。
そう、私達にできること・・・
今、インターネットをはじめ、私達の周りにはそんな
「私達にできること」
「自分にできること」
という言葉が溢れています。
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で、そんな「自分にできること」を、今一度考えてみようかと。
関東にいて被災地にいない私ができることは何か?と考えてみると、まずは義援金と節電、そして買いだめを控えることが思い浮かびます。
素人感覚で救援物資を送ると、独りよがりなものになる可能性が高いため、お金そのもので協力することが、かなり有効な手段だと聞きました。
一応、私も昨日、義援金という形で、わずかながら協力させてもらいました。
関東でも食料やガソリン、電池などが手に入りづらい状況が続いていますが、それは流通遮断の問題と共に、買いだめが大きな原因となっている様です。
物資が広く行き届く様にするためには、買いだめを控えることが大切です。
また福島原発の事故などにより、東日本は電力不足となっています。
停電による混乱を招かないためにも、個人単位での節電が大切です。
とまあ、ざっと考えると、これらが「自分にできること」になります。
しかし、「自分にできること」とは、本当にこれだけでしょうか?
これらのことは、確かに「自分にできること」ですが、「皆でできること」でもあるわけです。
そして今、もう1つの「自分にできること」が静かな論争となっています。
悲痛な出来事を目の当たりにすれば、周囲の私達が自粛ムードに駆られるのは当然のことです。
被災地に家族や親戚、友人などがいれば、尚更のことです。
お隣が火事なのに、お祭りを楽しむなんて出来やしません。
しかし、別の見方をすれば、それは「自分にできること」なんでしょうか?
むしろそれは、「自分がしないこと」だと思うんですが。
短期的に見た場合、目先の物資とお金、そして救援活動は優先事項です。
しかし、中長期的に見た場合、被災地の復興に必要なのは、日本の経済基盤そのものです。
経済基盤が磐石でなければ、結果的に復興には時間がかかります。
インフラや住居などの設備が整っても、経済がダメであれば、被災者に仕事はありません。
そこでどうしても必要となるのは、私達が今の経済基盤を支えていくということになるわけです。
そう考えると、「活動自粛」というのはいかがなものでしょうか?
確かにモラルの面から考えて、節度は必要でしょう。
被災者だけなく、被災地にいる親類縁者の安否を気にする人たちへの配慮も大切です。
しかし、それはある一定の範囲内に収めるべきです。
だってね、遠くのお祭り騒ぎの自粛は、被災地の救済そのものには、何も繋がらないんですから。
むしろ、品質の高い商品やサービスを作り売って、キチンと稼ぐ。
そして、有益なことに対してお金を使う。
その様な活発な経済活動こそが、中長期的に被災地の復興活動を支えていくことになるわけです。
被災地の復興にとって必要なのは、励ましの声と経済活動によって生まれた産物(物資・資金・労力)を送り続けることです。
しんみりと時を過ごすことは、被災地の復興には何の役にも立ちません。
震災後、株価は急落して、あっという間に日経平均は9,000円台を割り込み、また昨日は日本円がドルに対して史上最高値を記録しました。
日本の経済状況だって、津波が去った後の瓦礫の様に、不安要因ばかりがゴロゴロと転がっているわけです。
ですからそんな中、義援金や節電等の「皆でできること」以外で、自分にできることというのは、
「自分自身の日々の暮らしを守っていく」
ということに他なりません。
経営者には、経営者にできること
会社員には、会社員にできること
主婦には、主婦にできること
学生には、学生にできること
皆それぞれ、持っている役回りというものがあり、それが1つの社会として繋がっています。
ですから、それを自覚して日々を振る舞い、役割を果たしていくことは、思っている以上に大切なことです。
ps:
しかしまあ、この様なことを言うと、気分を害す人もいる様です。
不謹慎だの、逆にキレイゴトだのと言われてしまうみたい。
震災の次の日、400Mハードルの為末大選手が、
と題したメッセージをブログにて発信しましたが、これに対しても反論が数多く飛び交っている様です。
で、そんな中、政府と東京電力では福島原発の作業員退避を巡って押し問答が起きています。
また、プロ野球ではセ・リーグが開幕を延期しないことにより、球団側と選手会側では意見が分かれている様です。
まあ、意見は多種多様であって良いと思います。
が、互いに相手の“言わんとすること”を汲みつつモノゴトを考えていかないと、どんなに言葉を交わしたところで、そこには亀裂しか生まれません。
今の日本は、ひとつになるべき時だと思いますが。
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post by ノリユキ at 11:00 | コメント・トラックバック(1)