勝てば官軍
intro:
実在しない「東京特許許可局」を、立て続けに7回早口で言えるようになった私は、今まさにSimply Red の「Angel」を聴いていて、ご機嫌です。
もちろん、そんな上機嫌の私を止められるヤツなど、誰一人いやしません。
だって私、一流のワルですから。
で、そんなことを書いているたった今、曲が終わってしまいました。
世の中、そう簡単に都合良くはいかない、ってもんですぜ。
┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・
main:
知っての通り日本では古来から、「個」よりも「全体」が優先されます。
そしてそれは、組織の下位層に限ったことではなく、組織のトップにも適用されます。
つまり、上司の打ち出す方針とは、決して上司自身の意見ではありません。
組織全体の意見です。
上司の個人的見解など必要なく、組織全体の意見を反映させるのが、上司の役割です。
そしてもうひとつ。
日本では“和を尊ぶ”という伝統があります。
つまり、「個」があってはじめて「全体」がある、ということを知っているわけです。
「全体」の中で完全に「個」が無視されるわけではありません。
ですから組織の中で重要なのは、部下の意見になります。
全体の意見とは、その大半を占める部下達の意見なんです。
つまり上司の意見とは、部下の意見です。
組織全体の方針の基軸となるのは、比較的下の層から上へと向かう意見から導かれるわけです。
ところが、部下の意見を良く聞くとか、部下たちの意見を全体の意見として反映させるとかって、聞こえはいいですが、実際は難しい。
それを実現させるって、尋常なことではありません。
だって、人の意見って様々ですから。
部下達の間でも、色々な意見に分かれます。
意見の違いによって対立が起こりますし、またどの意見が採用されるかどうかで、角が立ったり亀裂が生じたりします。
で、様々な利害関係が絡み合いながら、派閥ができます。
リーダーに実質的な“力”がないと、この手の組織で常に採用される意見は、最大派閥の意見です。
つまり、最も力の強い部下の意見が、組織全体の意見になるわけです。
部下達に実質的な巨大な力があると、上司は部下の言うなりにならざるを得ません。
部下達に争いが起こると、トップは勝った側の派閥に付きます。
勝利者である部下に、上司が従うわけです。
日本の歴史では、そんな事例がゴマンとあります。
「勝てば官軍」
それは元々、そんな事例を揶揄した言葉です。
ですから日本では、前回お話したように「侍(サムライ)大将」の様なリーダーを理想として望んできたわけです。
部下達の意見を反映しつつ、強力なリーダーシップを発揮できる存在をね。
けれども、そんなタイプのリーダーって、普通の人間にはなれない。
そんなリーダーの登場って、奇跡に近い偉業です。
ですから組織のトップは存在しても、実質的にはリーダー不在の状態が起こりがちになります。
でもね。そんな状況って既に組織の体をなしてない。
だから、必然的に別なタイプのリーダーが生まれてきます。
超人的なリーダーにはなれなくとも、部下達の意見を反映させることの出来るタイプのリーダーがね。
それが、日本では最も多いと言われるタイプのリーダー。
つまり「調整型リーダー」の登場です。
そして彼らには、様々な意見を統括する“知恵”を持っています。
(続くぜ)
ps:
こんな風に考えていくと、日本って面白い国だってことがわかります。
日本って、完全な全体主義じゃないんです。
近年の日本は、「社会主義に最も近い民主主義だ」なんて揶揄されます。
でもそれは、最近に始まったことではなく、昔からそんな国だったわけです。
post by ノリユキ at 10:30 | コメント・トラックバック(0)