AKB48とキャバクラがウィキペディアとクロスする日

2ヶ月ほど前、AKB商法についてお話しました。
これね→「AKB商法という古典と例外

が、その時よりも更に人気に拍車がかかったかの勢いのAKB48。
今度は新曲発売当日でミリオン達成というオリコン史上最高の売上だとか。

スッゴイですねぇ~。(所ジョージ風)

さて、そんなAKB48ですが、彼女達のファンはきっと握手券付きのCDを何枚も買って握手会に参加したり、劇場やコンサートに何度も足を運んだり・・・

と、そうやって推しメンとの触れ合いを楽しんでいるんだと思います。

ところで、キャバクラ好きの男性は、キャバクラに何度も足を運び、お目当ての娘を指名したりなんかして・・・

と、そうやってキャバ嬢との触れ合いを楽しんでいるんだと思います。

AKB48とキャバクラ、その収益構造に大きな違いはありません。

AKB選抜総選挙で推しメンを1位にしたい、そうでなくとも順位を上げたいと願い、多くのお金をつぎ込むファンの人たち。
お目当てのキャバ嬢やホストを今月の売上ナンバー1にしたい、そうでなくともノルマは達成させてあげたいと願い、多くのお金をつぎ込む人たち。

AKB48とキャバクラ、その顧客心理に大きな違いはありません。

業界・業種・業態は全く別物でも、AKB48とキャバクラでは、収益をあげる仕組みはかなり似通っています。

さて、ここで注意してもらいたいことがあります。
別に私は、ここでAKB48を非難しようとしているわけではありません。

つか、するわけないじゃないですか。
そんなことをして、もし仮に大島優子に嫌われでもしたら、私は今年いっぱい立ち直る自信がありません。

ですから、私は決してAKB48を非難するわけでも悪口を言うつもりでもないんです。
ホントです。信じてください。お願いですから。

さて、私は一体、誰に向かって何を言い訳しているんでしょうか・・・?

 

ところで、「ウィキペディア」というインターネットで閲覧できる百科事典があります。
皆さんもご存知の通り、誰もが無料で閲覧できます。

しかもウィキペディアはそのポリシーとして、一切の広告を載せることはありません。

では、ウィキペディアはどうやって収益を得、運営を続けているのでしょうか?

一言で言ってしまえば、それは「寄付」です。
ウィキペディアは、寄付によって成り立っています。

つまり、閲覧するだけなら無料だけど、そんなウィキペディアに価値を見出し応援したい人は、自分の意志で応援したいだけの金額を払う仕組み。

GIGAZINEの山崎恵人氏は、ウィキペディアの様にファンがパトロンとなってお金を払う収益モデルのことを「パトロンモデル」と呼んでいます。

で、ここまで言って気がついた方、はい手を挙げて!

そうです。
このウィキペディアとAKB48とキャバクラ、実は収益構造が非常に似通っています。

(もちろん、AKB48の収益はCMや番組の出演料など多種多様ですが、ここではCDやライブといった直接ファンが支払う部分、つまりAKB商法に絞ってお話しています。わざわざ注釈つけなくとも機転のきく人はわかってると思いますが、念のため)

同一商品であっても、人が受け取る価値は人それぞれ。
だから各人が払いたいだけの金額を払うことで満足するという収益モデル。

確かにウィキペディアは非営利団体として存在しており、それに対してAKB48やキャバクラは営利団体によって運営されています。
しかもウィキペディアは対象が「知」ですが、AKB48やキャバクラは対象が「女性」です。

ですから、AKB商法やキャバクラの商売の仕方なんかを、思わず毛嫌いしてしまいたくなる心理はわかります。
また、それらとウィキペディアを一緒として扱う気にならないのもわかります。

しかし、そんな既成概念を取っ払ってロジックで収益構造とお金を払う側の心理を見ていくと、ウィキペディアもAKB48も結構似てたりするわけです。
そして、AKB商法を毛嫌いする根拠も途端に薄くなります。

 

現在、この国には経済的な閉塞感が漂っていると誰もが感じています。
そして、ブレイクスルーだのイノベーションだの、価値観のコペルニクス的転回だのが求められています。

しかし実は、古くて新しい収益モデルの誕生というか一般化が、今まさに目の前で起っているのかもしれません。
それに気がつかないのは、単に既成概念に囚われているだけなのかもしれません。

ニーチェ曰く「神(今までの価値観)は死んだ」

今、私達に必要なのは、気がつかないうちに古い価値観によって縛られたモノゴトの見方を一旦開放すること。
それによって、新しい未来を切り開くことが出来るかもしれません。

ps:

2年ほど前、秋元康氏はこのAKB48を世界進出させようとしていました。
AKB48そのものではなく、AKB48の仕組みをフォーマットとして世界販売するというものです。

(参考: 追跡 A to Z 「アキバアイドルを輸出せよ」

現在その計画が着々と進んでいるのかどうかは知りませんが、当時の状況から考えると、その道のりは難しいものじゃないかと推測します。

やっぱ、全く新しいタイプのコンテンツは、バイヤーにとって理解されづらいんじゃないかと。

しかし今、日本国内で様々な企画や仕掛けをぶち上げながら、AKB48は客観的な数値データにおいても様々な記録を塗り替えています。

憶測ですが、秋元氏はこの圧倒的な実績を引っさげて、これからこのフォーマットで本格的な世界進出に臨もうとしているんじゃないでしょうか?


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post by ノリユキ at 11:30 | コメント・トラックバック(0)

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