ミネルヴァの梟
あくせくと働いて、また1日が過ぎていきます。
そして仕事を終え、一息ついた頃。
それは夕暮れ時かもしれませんし、真夜中かもしれません。
アナタは、ふと物思いにふけったりします。
「俺はこんなところで、何をやっているんだろう・・・」
「私はずっとこのままで良いんだろうか・・・」
なんてね。
独りでボ~ッと考え込むこともあるでしょうし、頭を抱えて悩むこともあるかもしれません。
居酒屋で仕事仲間と、愚痴を垂れあったりするかもしれません。
でも、そうやって朝を向かえると、アナタはまた仕事へと向かいます。
でね。
きっと、それで良いんだと思います。
一歩踏み出すことも勇気ですし、踏み止まることも同じく勇気です。
小さな小さな、そして大切な勇気です。
途方に暮れたって頭を抱えたって、アナタはきっと今日も仕事をしているでしょうし、明日もまた仕事に向かうはずです。
きっと、1日を生きているはずです。
だから、それで良いんです。
新たな道にチャレンジすることも、今のささやかな暮らしを守ることも。
戸惑いつつも、今の生活を繰り返すことも。
どれも等しくアナタの人生です。
アナタはアナタでいて、それがアナタの人生です。
アナタが今そこにいて、今そこで生きていることそのものが、大切なんです。
そしてね。
終わってもいない人生の結果なんて、今この瞬間に生きている自分にわかるはずがありません。
ミネルヴァの梟は夕暮れに飛び立ちます。
ps:
「ミネルヴァの梟は夕暮れに飛び立つ」
弁証法で有名な哲学者ヘーゲルの言葉です。
梟(フクロウ)とは、知性の象徴です。
黄昏時に人は、知的に哲学的にモノゴトを考えてしまう、センチな気分になってしまう。
そんな意味がこの言葉にはあります。
が、この言葉には、他にも解釈があります。
晩年になって知性や技芸が花開く。
わかったつもりになっても、最後になってみないと何もわからない。
そんな意味も含まれています。
成功したつもりでいても、ダメな人生を歩んでいると思っていても、終わってみなければ誰もわからない。
それが現実です。
浮かれ続ける必要も、嘆き続ける必要もありません。
post by ノリユキ at 10:50 | コメント・トラックバック(0)
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