「現実(リアル)補完計画」今さらロングテール考
intro:
昨年の夏頃からこの「裸足のリーダー」も更新が不定期なもんで、正直なところ話すつもりで話してない話題が多過ぎです。
もちろん、旬なネタは旬な時期に召し上がらないと美味しく頂けないのは、重々分かってるつもりです。
が、「旬は過ぎたから」なんて言ってスルーしちゃうと、後々どこかにシワ寄せがくる様な気もするわけで。
ということで、今日の私は一味も二味も違います。
賞味期限が切れてるネタで、勝負しようかと。
「賞味期限が切れてるのは、お前の毛根だろ」
とか文句は言わない様に。頼みますぜ。
┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・
main:
「ロングテール」(*1)という言葉が世間に踊り出したのは昨年ですが、その途端にこの事象を
「パレートの法則を覆す現象」
だとか言って、センセーショナルに扱う人が増大しました。
不思議です。
別にロングテールなんて、驚く程のことじゃない様な気がしますが。
まあ、何でもないことを「凄いこと」のように吹聴するのは、ビジネスとしては結構ある話ですからねぇ・・・
そもそもネット・ショップをやっている人は、その経験則から以下の条件で商品が売れることを知っています。
- リアル店舗では、なかなか手に入らない商品
- リアル店舗では、お目にかからない商品
- リアル店舗では、買うことを躊躇ってしまう商品
欲しいと思っていても、近くのお店ではなかなか手に入らない商品ってあります。
だって、リアル店舗は売れ筋商品を中心に置いてありますから。
売れない商品は、陳列棚から外されますし。
なので売れ筋じゃない商品をアナタが欲しがっても、お店に行って見つかるとは限りません。
そもそも、そのジャンル自体を取り扱っているお店が近所にないこともあります。
リアル店舗じゃ、なかなか手に入らない商品って、結構あるわけです。
こういった商品は、通販やらネット・ショップを通じて購入する機会が増大します。
もちろん、売れ筋が中心になって並んでるリアル店舗では、この世に存在する全ての商品が並んでいるわけではありません。
広告宣伝で見かける商品だって、一握りです。
つまり、アナタがその存在自体を知らない商品って結構あるはずです。
そして、知らないモノは買わない。
でも、ネット・ショップには「検索」という手段が幅を利かせます。
お目当ての商品を探すために、キーワードを打ち込んで検索をかけたら、今まで知らなかった商品までもが次々とヒットします。
知らなかった商品を、珍しい商品を、アナタは知ってしまうわけです。
思わず買ってしまう機会が増大します。
さらには、お店で購入は可能だけど買いづらい商品ってあります。
アダルト・グッズなんてその典型ですし、冷凍モノなどは買ってから家に戻るまでに時間がかかる場合は、購入を躊躇ってしまいます。
リアル店舗じゃ買いづらい商品って、やっぱり通販やネット・ショップで買ってしまう機会が増大するわけです。
この様に見ていけばわかる通り、リアル社会での購入活動には不便なことが沢山あるわけです。
ですから、そのリアルでは欠けてる部分を補う意味で、ネット・ショップを活用する人が沢山います。
そう考えれば、別にリアル店舗じゃ売れてない商品がネット・ショップで売れて当然。
リアル店舗で買うには労力を要する商品が、通販やネット・ショップで結構売れるわけです。
しかも、ネットには物理的な距離がありません。
巷じゃ手に入りにくい商品群を求める人たちが、全国から集まってきます。
さて、そうとわかれば話は簡単です。
ネット・ショップでは、売れない商品群が収益として大きな一角を占めるのは、当然なんです。
例えば近くの本屋さんでは売っていない本Bを、私はネット・ショップZで買うとします。
検索をしたら、今まで知らなかった関連本Cも見つけたので、同時にそれも買う事にしました。
ついでに、売れ筋の本Aも1冊買うとします。
例えばアナタには調べモノがあり、それに関する本を探しているとします。
ネット・ショップZで検索をしたら、関連本A・D・Eを見つけたので、買う事にしました。
ちなみにこの3冊の中で売れ筋なのは、Aだけでした。
例えば私の友人は、近所の本屋さんでは売ってあったり無かったりすることがあって面倒なので、常にネット・ショップZで本を買う事にしています。
今回購入したのは、売れ筋の本Mと売れてない本Fと廃刊間近の本Gです。
さて、こんな感じで購入していくと、ネット・ショップZでの売上構成は
売れ筋商品は、A2冊とMが1冊で計3冊。
レアな商品は、B~Gが各1冊ずつで、計6冊。
売れ筋:レア = 3:6
ということで、レアな商品群が売上構成の中で大きな位置を占めるわけです。
かなり強引な例え話で申し訳ありませんが、何となく言わんとする状況は伝わったでしょうか?
要するに、リアルじゃ売れない商品群が束になって大きな収益をもたらすなんて、ネットでは当然なんです。
リアルを補完する意味で、ネットを活用する。
するとリアルはパレートの法則で動いているから、ネットじゃロングテールな現象が起こりやすい。
ロングテールの1つの大きな側面って、パレートの法則によって被った不利益を補完するが故の現象なんです。
もっと言えば、リアルでパレートの法則が強く働けば働くほど、手に入りづらい商品はネットで購入するチャンスが増大するわけです。
つまり、ロングテールはパレートの法則を覆したんでもアンチテーゼでも何でもありません。
相関関係なんです。
パレートの法則あってのロングテールなわけです。
だからネットで商品を販売する時は、「リアルを補完する」ってことを常に強く意識するべきです。
意識せずにリアル店舗の延長でロングテールを追求しても、現実は厳しい。
ロングテール現象が現れているからって、収益性が高い企業になり得るわけではありません。
一定規模を超える巨大な市場シェアを持たない限り、小さな売上群を束ねて大きな収益を生み出すことなんて出来やしないんです。
まあ、Amazon.comだって収益性は決して高いとは言えませんし。
(その辺については、nikkei BPnetにおける磯崎哲也氏の考察「アマゾンと、ロングテールに関する“大きな勘違い”」でも参照してください)
「〇〇の法則」だとか「△△現象」だとか名前がつくと、センセーショナルな気がしてきます。
そして人は、そんなキャッチコピーに振り回されがちです。
でも、それが逆に自分の感性や思考を鈍らしてしまうことって、結構あるんです。
振り返ってみれば、ネット・ショップではリアル店舗じゃ手に入れにくい商品に特化した店が収益をあげている例は、以前から沢山あるわけです。
アダルト・グッズ、ビック・サイズの洋服、金儲けのノウハウ商品、輸入物の商品などなど・・・
ネットで売れる商品、ネットで買ってしまう商品。
それは買う側も売る側も、経験則から言って周知の事実のはずです。
だから、もう一度言います。
ネットで商品を売ろうと考える場合、ロングテールそのものを意識するのではなく、リアルを補完することを強く意識するべきです。
だってロングテールは、パレートの法則と相関関係にあるんですから。
「The Long Tail」が劇的な現象だなんて騒ぐのは、「Long Tongue(長い舌)」を持った人たちに言わせておけば、それで充分です。
- (*1)ロングテールとは
-
「ロングテール」とは、リアル店舗じゃ売れない商品が、ネット・ショップじゃ結構な収益になるという現象のこと。
リアル店舗の場合、売れない商品に力を入れても収益にはならず、経費の関係から売れ筋商品に力を入れて売ることが理にかなっている。(パレートの法則)
しかし、在庫等にかかるコストが小さいネット・ショップでは、売れない商品から得られる小さな売上をたくさん集めることで、大きな収益を得ることができるという現象がある。(ロングテール)
例として、Amazon.comの売上構成比などが良く引き合いに出される。
名称の由来は、商品と売上の関係をグラフに表すと、売れない商品群が恐竜の尻尾のような形になることから。
まあ、細かいことは自分で勝手に調べやがれ。
ps:
今日のお話はタイトル通り、恐竜の尻尾の様に長くなってしまいました。
で、私が心から望んでいるのは、1本1本は細くても、それを集めればフサフサになってしまうという頭髪のロングテール現象なんですぜ。
┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・
post by ノリユキ at 14:48 | コメント・トラックバック(0)
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