アナタの言葉は、伝わらない
intro:
「小林さんって、笑顔がとっても素敵ですね」
「よせやい、照れるじゃねーか ┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・」
なんてやり取りを先ほど、鏡の前に向かって独り、やってみました。
自分で言うのもなんですが、なかなかの演技力です。
私は常日頃、演技力を磨くことにも余念がありません。
だって一流のワルですから。
ワルの世界で生きてく男にとっての卓越した演技力、それは騙しのテクニックを磨くことと同じなんです。
私はこの演技力によって今まで、数え切れないほどの人々を騙し、彼らを絶望の淵へと追い込んできました。
例えば、待ち合わせに遅刻した時や、振込みを忘れて催促の電話がかかってきた時の言い訳などなど・・・
今思い出しただけでも、身震いがするほどですぜ。
┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・
main:
「私は電車に乗り、次の駅で降りた」
この文章を理解できない日本人は、ほとんどいません。
でも、たったコレだけの文章ですが、実は多くのモノゴトを含んでいます。
駅に着くと切符を買い、改札でその切符を提示する。もしくは自動改札口に切符を入れる。
改札をぬけると目的の駅へと向かう電車が来るホームへと向かう。
電車を待ち、電車が到着すると、電車のドアから入って電車に乗る。
次の駅で電車が止まり、ドアが開くと電車から降り、ホームから改札口へと向かう。
これらの意味を、アナタは先の短い文章の中から読み取っているわけです。
コレ、当たり前の事の様に思っちゃいますけど、ちょっと考えてください。
もし、相手が「電車」ってものを知らない人だったとしたら?
どこかの未開の地の原住民に、「私は・・・乗る」という日本語の意味を教えてみる。
すると「私は馬に乗る」「私は牛に乗る」だとかは理解できたりします。
馬や牛を知ってるならば、ね。
で、電車の写真を見せて、「電車」を彼に覚えさせる。
すると「電車に乗る」は馬や牛の様に、「電車の車体の上に乗る」だと想像するでしょうね、きっと。
だから、電車は乗り物であることを教える。
車体の中に入ることも「乗る」ことだと教える。
でも、電車が駅で停まることを知らない彼は、どこでその乗り物に乗るのか知らない。
切符を買うことも、改札を通るための手順も知らない・・・
「私は電車に乗り、次の駅で降りた」
たったこれだけの1文でアナタがこの文章の意味を把握できているのは、アナタの経験に支えられた「想像力」の賜物なんです。
人はね、言葉の意味のほとんどを、想像力で解釈してます。
先の例は極端ですが、アナタも私も日常的に、全ての感情と事象を的確に言葉で表現はしていません。
もちろん、しようと思っても出来ないし。
多くは聞き手の想像力に頼ってます。
だから、アナタの言葉は他人に通じない。
人は常に、言葉足らずです。
そして、その足りない言葉は、常に相手の想像力に支えられてます。
だから、相手が望まなければ、どんなに一生懸命伝えようとしても、アナタの言葉なんて伝わらないんです。
相手が、その意味を理解する気にならないとね。
たまにインターネットの掲示板なんかで、議論がケンカに発展してしまうことがあります。
あれって、どんなに言葉を費やしても、お互いに理解は生まれません。
どんなに的確な表現で言葉を伝えたとしても、お互いに相手の言葉の意味を汲み取る気がないんです。
みんな、自分の思いたい通りの意味に解釈してますから。
だから、相手に理解なんて求めちゃいけない。
アナタの言葉には、通じる人と通じない人がいます。
言葉をどんなに費やしても、それは相手の気持ち次第なんですから。
アナタの言葉を理解するかどうかは、相手次第です。
だからさ。
アナタの気持ちが伝わらないことに、そんなにクヨクヨしなくたって良いんだよ。
自分が持っている今の言葉で、素直に語れば良い。
伝わらなければ、それは伝わらないままで良い。
そうやって相手とのコミュニケーションを続けていけば、良いんです。
いつか、きちんと繋がっていくから。
いつまでも繋がらない人って、それはアナタの人生にとって関係ない人なんです。
だから、気にするな。
相手に理解なんて求めちゃいけない。
それは、個人のコミュニケーションに限ったことじゃ、ありません。
ビジネスだって、同じです。
それをマーケティング用語では、「ターゲッティング」って呼びます。
ps:
「そうか!ターゲッティングって、こういう意味だったのか!目からウロコですっ!」
手元にある鏡に向かって、そう言ってみました。
やっぱり私の演技には、キラリと光るものがあるようです。
まさに迫真の演技力。
post by ノリユキ at 14:00 | コメント・トラックバック(0)
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