裸足のままで

intro:

一流のワルで名の通った私は、この1年を振り返ってみました。

で・・・うん、やっぱり素晴らしい1年だったようです。
灼熱の太陽にも負けず、木枯らしの吹く寒さにも負けない。
そんな1年でした。

さすが一流のワル。
何者にも負けない強さが、キラリと光ります。

一流のワルで名の通った私は、この1年の頭髪の状態を振り返って見ました。
灼熱の太陽のもとに枯れ果て、木枯らしによって跡形もなく吹き飛ばされる。

さすが一流のワルの髪の毛。
何者にも逆らわずに適応する、そんなオデコがキラリと光ります。

ああ・・・1年の締めがこんなネタだなんて・・・
でも、ちょっとだけ満足してるんですぜ。

┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・

main:

人は、その社会性から切り離して存在することは出来ません。

会社の社長である、部長である、平社員である・・・
営業マンである、バイヤーである、コンサルタントである・・・
専業主婦である、夫である、学生である、親である、子供である・・・

アナタにも私にも、何らかの社会的立場があります。
そして、そんな社会的立場を身にまとい、今日も生きてます。

 

指導的な立場にいたり、常に他人から賞賛される立場にいる。
他人に対して、指示や命令を下す立場いにいる。

そんな立場にいる人は、常に上から下へとモノを言う生活を送ります。
もちろんそれは、言葉使いの問題ではありません。

で、それってまるで「権力」という名の演台に上がって喋っているかのよう。

そしていつの間にか、その演台から降りることが出来なくなってしまいます。
その演台に上がってではないと、生活することが出来なくなるんです。

例えば、会社のお偉いさん。
そんな立場になってしまうと、自分の組織の下っ端にやらせていた仕事なんて、やってられなくなります。

寒空の下、ティッシュやチラシを道行く人に配ってみたり。
皆より一足先に来社して、社内の掃除をしたり。
売上げにほとんど関係しない小さな取引先に足を運んで、挨拶まわりしたり。

初心に戻って、なんて口では容易い。
でも、なかなか出来るもんじゃありません。
出来ると言っても、腰が重たくなってたりします。

もちろん、部下のやる仕事を上司がやらなければならない、という話じゃありません。
今さら何一つ戸惑いなく出来ますか?って話をしてます。

結局のところ、人って自分が手に入れた「立場」という演台からは、降りて生きることが難しくなっていくんです。

一段高いところからモノを言う生活をしてきた人は、一段高いところからしか、モノを言うことができません。
その台を降りて、素の人間として対等に人と話をすることなんて、出来なくなってしまうんです。

 

たまにテレビで、リストラされて職探しをしている中高年の風景が流れます。

彼らは、元いた会社と同程度の給料を望みます。
そして、元いた会社と同程度の地位を望みます。

今さら慣れぬ仕事で、アクセクしたくないわけです。
自分よりも若い連中に、アレだコレだと教えられたくも、指示されたくもないわけです。

で、リストラされたことは、家族にもご近所さんにも内緒です。
退職金からコッソリと、毎月の給与額を自分の口座に振り込みます。
何事も無かったかのように、毎朝スーツ姿でハローワークへと向かいます。

そして、いつまで経っても仕事は見つからず・・・

自分が今まで立っていた「立場」という演台からは、決して降りたがりません。
いや、降りれないんです。

 

「そんなリストラ・オヤジみたいには、なりたくない」

なんて言葉、誰だって言えます。
だって、テレビで見る限り、それは他人事ですから。

でも、ほとんどの人が同じ立場になったら、きっとそう振舞う。
だって、今のアナタを支えてくれているのが、今の立場ですから。

今までアナタは、その立場で人と付き合ってきました。
でも、その立場を離れたら、人はアナタを今までと違う目で見ます。

その肩書きをはずしても、アナタは同じ様にその人と接しますか?
その人は、アナタと今までどおりに接してくれますか?

今までと同じ様にアナタに接してくれるという保証なんて、ありません。
だから人って、自分で手に入れた立場に縛られてしまうんです。

 

権力を持つ立場にいれば、人はいつの間にか傲慢になります。
傲慢とはならなくとも、何も持たない時の自分とは違った自分になります。

そして、そんな演台に上ったまま、常に生きていきます。
で、そんな台からは転げ落ちたとしても、必死にそんな台にすがろうとする。

それって、不自由です。
いつのまにか、目に見えぬ見栄に縛られて、不自由になってしまいます。

そして、それを知っているはずの私ですら、自分自身でその台から降りることが、なかなか出来ませんでした。
一度ならず何度も、ね。

だから私は、願います。

肩書きや立場に関係なく、人と接することが出来ますように。
手に入れたその演台から、自由に乗り降り出来る勇気が持てますように。
カッコつけなくて良いから、裸足のままで良いから。

ってね。
いつだって、そしていつまでも、そんな感じです。

ps:

でも、頭髪だけは「頭皮」という名の演台から絶対に降りませんように。
お願いします、髪様。

ということで、来年は飛躍の年になりそうです。
と言うか、なります。
さっき、決めました。もちろん私が。

それでは、良いお年を。


関連記事

post by ノリユキ at 12:21 | コメント・トラックバック(0)

コメント・トラックバック

トラックバックURL:

コメントRSS

コメントする

ココだけの話ですが、コメントは管理人の承認後に表示されます。
また、コメントに対する管理人からの返答は期待しないで下さい。
ゴメンよ、ハニー!

管理人にのみ公開されます