いいひと

intro:

寝る子は育つ、と言います。
そして“悪”は、みんなが寝ている間にヒッソリと育ちます。

一流のワルで名の通った私が言っているのだから、間違いはありません。

そしてこんな私も、みんなが寝ている間にすくすくと育ったワルです。
ほら、こんなにも一流のワルに育ってしまいました。

さて、そろそろオチが見えてきたようなので言わせてもらいますが、それに比べて私の髪の毛は寝て覚めても、ちっとも育ちやしませんぜ。

┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・

main:

「何が正しくて、何が間違っているか。」

その判断は、人それぞれです。
各人の抱える状況によって、その答えは丸っきり違ってきます。

自分にとって都合が良くても、他人にとっては都合が悪いかもしれません。
同じ様に、相手にとっては大切な行為でも、自分にとっては許し難い行為かもしれません。

何が正しくて何が正しくないかは、要するに自分の価値観でしかありません。
だから正義って、自分の価値観を相手に押し付ける行為です。

「何が正しいか」を押し付けられた相手は嫌がります。
そしてそれは、争いの火種です。

戦争なんて、常に正義の名のもとに行なわれます。
大義名分のない戦争なんて、存在しません。

正しいか正しくないかを基準に生きていたら、平和な日々は永遠にやってきません。

 

人って、他人から嫌われたくないのが心情です。
だから、いつのまにか良い子に振舞います。
みんな、「いいひと」でいたいわけです。

そして、そんな「いいひと」って、善悪を基準に行動します。
何が正しくて、何が正しくないかを基準にして生活をするわけです。

 

で、疲れません?
そんな生き方。

 

確かに善悪や正誤は、ひとつの価値基準として大切です。
しかし、過ぎたるは及ばざる如し。

正義感が強ければ、何が正しいかを自分自身に求めるだけでは済みません。
正しいことを他人にも求めるんです。
そして、正しくないモノゴトや他人を常に否定します。

だから、常に自分自身の中に不満が生じます。
ストレスを抱え、他者との争いの火種を蒔きます。

正誤を基準にモノゴトを判断する人が集まれば、お互いがお互いを傷つけあうことになります。
実は「いいひと」って、全然良くありません。

 

人間関係にとって大切なのは、正誤ではありません。
人間関係にとって大切なのは、好き嫌いです。

正しいか正しくないかじゃなくて、好きか好きじゃないか。
それが人間らしい生き方です。

「アレは好きだ、コレは嫌いだ」

そんなことを言う人って、確かに良い子さんではありません。
でも、とっても人間臭い。まさに、人間なんです。
そして、好きだ嫌いだは争いの種を蒔きません。

 

「お前のその考え方は、間違っている」

その言葉は、相手を責める行為です。
相手も同じ様に「いや、お前の方こそ間違っている」と主張すれば、それは争いの勃発です。

だから、正義は自分も相手も幸せになんてしません。
でも、

「俺はお前のその考え方、嫌いだな」
「アナタのそういうところが、好きじゃない」

その言葉は、相手を傷つけません。
いや、正確に言えば、傷つけたとしても怒りを誘いません。

だって、好きか嫌いかは、自分の価値観の表明なんです。
自分の価値観と相手の価値観の違いを明確にしたに過ぎません。
決して押し付けなんかじゃありません。

そしてそれを、本当の意味での「自己主張」。
そう呼びます。

 

「私はニンジンが嫌い。」

というのは立派な自己主張です。
でも、

「ニンジンを嫌いなことが、いかに正しいことであるか」
「ニンジンを好きな人が、いかに過ちを犯しているか」

を主張をする人って、単に嫌がられますし、やってること自体が無意味です。

ps:

気をつけて欲しいのは、「批判的思考」と「正誤評価」は違う、ということです。
正誤を問題にすると、それは他者非難に繋がります。
でも批判的精神と言うのは、他者非難ではありません。

非難じゃなくて批判。
それを可能にするにはもっと別の視点、別の思考法が必要です。

 

さて、私のハゲが正しいか正しくないかなんて、言われたくもありませんし、言われたらムカつきます。
そして、ハゲが嫌いといわれれば私は傷つきますし、ハゲが好きと言われてもどこか虚しさを感じます。

どうせ言うなら、「私はハゲしか愛せない」くらいのことは言って欲しいもんですぜ。

┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・

post by ノリユキ at 11:56 | コメント・トラックバック(0)


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