スタンフォードの地下室から(その2)
intro:
周知の事実ですが、一流のワルで名の通った私は、速水もこみちに激似です。
って、そんなセルフ・イメージを持っています。
でも、振り返ってみれば今までの私は、数々の美男子に激似の日々を過ごしてきました。
坂口憲二、KAT-TUNの赤西仁、そして現在は速水もこみち・・・
そして、そう言い張る私を、周りの人たちは温かく鼻で笑って迎えてくれた様に感じます。
みんな、良い人達ばっかりです。
ただ、どうしても私は、「福山雅治に激似です」とだけは言えません。
それを言った途端、リアルに殺意を抱かれそう。
そんな気がするのは、リアルに私が福山に似てるから?
たった今、私はこの1年を無事に過ごせるか、心配になってきました。
今日から駅のホームに立つ時は、後ろに気をつける事にしますぜ。
┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・
main:
さて、前回の裸足のリーダーの続きです。
スタンフォード大学で行なわれた監獄実験では、受刑者役による暴動が起こり、更には看守役による度重なる虐待が繰り返されました。
この衝撃的な心理実験は一般的に、
- 人は与えられた役割に沿って行動するようになる
- 権力を持つ者は、その力の行使が暴走する傾向にある
ということが証明されたとされています。
が、果たしてこの実験結果、単純にそう判断しても良いんでしょうかね?
ちょっと考えてみてください。
実際の刑務所では、そう簡単に暴\動や虐待が起こるものでしょうか?
文化や時代背景に左右されるかもしれませんが、約35年前のアメリカの刑務所で暴動や虐待が日常茶判事だったなんて、聞いたことがありません。
でもこの仮想刑務所においては、わずか2日目で受刑者による暴動、その後は看守による度重なる虐待が起きたんです。
なぜ?
確かにジンバルドー博士は、この仮想刑務所をよりリアルに再現する事に努めた様子です。
受刑者役の人たちは、強盗容疑の罪を負った犯罪者という設定で、自宅からパトカーに乗せられ、刑務所へと連行されています。
また刑務所に到着した彼らは、衣服を強制的に脱がされて、シラミ除去の消毒を受けさせられます。
そして、囚人服とID番号が与えられました。
けれども実はこの実験、仮想刑務所と現実の刑務所とでいくつかの点で違いがあります。
通常の犯罪者って警察に強盗の容疑で捕まった後、そのまま監獄にぶち込まれてID番号で呼ばれることはありません。
取調べだの裁判だのあるでしょ、普通は。
おまけにこの受刑者役の人たちって、実際に罪を犯したわけじゃありません。
だから罪の意識もありませんし、刑に服すことを受け入れる心の準備もありません。
そうであれば、いくら受刑者役だからといっても、看守役に生意気な態度をとられたら、腹も立ちます。
実際の刑務所より、暴動が起こる火種は予め多くあったわけです。
他にもまだまだ違いはあります。
例えば実際の刑務所じゃ、看守同士が相談しあって刑務所のルールを勝手に決めたり変更したりなんかできません。
刑務所のルールは、人権の尊重を踏まえ、法律に定められた範囲内で然るべき所で決められるはずです。
でも、この仮想刑務所では看守役同士が、勝手にルールを変えてます。
現場の担当者が勝手に組織のルールを変える・・・そんな組織ってアリなんですかね?
この様に見ていくとこの実験では、看守役は看守らしくなかったし受刑者役は受刑者らしくなかった、と言えます。
「看守」や「受刑者」という名前の着ぐるみは着ていましたが、彼らの心の中や実際に与えられた権限は、看守でも受刑者でもありませんでした。
つまり、「肩書き」そのものに意味は無かったわけです。
実際にそこにあったのは、権力を振るう者とそれに従わざる者という、単純な権力構造だけです。
この実験でわかったのはただ、肩書きじゃなく、権力関係(上下関係の質)の中で人は行動を変質させ暴走させるということです。
以上を踏まえて、もう一度この実験内容を整理してみましょうかね。
不快な環境に置かれたAさんは、不満を募らせます。
そしてAさんは自分を管理するBさんに対して、反発的な態度をとります。
反発されたBさんは、もちろん気に入らない。
ですからBさんは、より強い権力をAさんに対して行使します。
するとBさんは、更に反発。
ですからAさんは、Bさんを屈服させるまでその行為を増大させます。(そして暴走していく・・・)
ま、ここまで分解してしまうと、その構造が誰にでもわかるくらい単純だってことがわかります。
従者が自主的であれば、権力者はその権力を行使する機会は少なくなります。
従者が反発的であれば、権力者はその権力を行使する度合いが強くなります。
人と人の関係って、常に相対的なわけです。
人的マネジメントを行なう場合、部下に対して役割を与え、より自主的に仕事をさせる。
その方が部下は反発しないし、アナタも力を行使する必要性が薄らぎます。
要するに、部下を自主的に行動させれば、上司であるアナタは楽ちん
そういうことです。
もちろん、「個人の自主性を重んじ云々・・・」などと言うお題目だけじゃ、何も変わりません。
本気で部下が自主的に働ける環境を整えてみる。
そうすることが上司も部下も、いわれもない日々の監獄から抜け出す第一歩なのかもしれません。
ps:
ヨッシャ、今日もキマった!
と言いたいところですが、肝心な部分がもう少し残ってます。
この実験で行なわれた様な権力関係を持つ集団って、普通ありません。
今から30年以上前とは言え、先進国のアメリカの公的機関において、存在するって、考えづらい・・・
いや、あった。
それは、戦争時における「捕虜」とその「看守」という関係・・・
捕まったら直ぐに収容所にぶち込まれ、番号で呼ばれます。
でも捕まった捕虜って、罪の意識があるわけじゃないです。
となると、この実験で行なわれた関係って、まさしく「捕虜」と「看守」の関係です。
そう言えば、いつの時代も捕虜に対する看守達の目に余る虐待って、絶えることがありません。
アメリカ兵によるイラク人捕虜に対する虐待なんか、記憶に新しいことです。
あ。
そう言えば、このスタンフォード監獄実験の資金提供者って、
アメリカ海軍・・・
あーあ、「刑務所」とか言うネーミングの裏側で、本当は何を実験したかったんでしょうかねぇ。
以上、深読みでした。
post by ノリユキ at 12:43 | コメント・トラックバック(0)
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