スタンフォードの地下室から(その3)
intro:
そう言えば、私がまだ坂口憲二に激似だった頃の話です。
テレビで私にソックリな坂口憲二が、「僕の尊敬する人は、高田純次さんです」と言ってました。
だったら私も。
一流のワルで名の通った私は決して他人には流されませんが、強烈なセルフ・イメージが坂口憲二である以上、仕方ありません。
私と彼は既に一体同然です。
ですから、来年に使う手帳は「適当手帳」で決まりさ。
使わなくても良いよ。買ってさえくれれば。(高田純次談)
┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・
main:
「実験」と「結果」。
この2つの言葉を提示されると、人は思わずその内容を鵜呑みにしてしまいがちです。
だってこの言葉、何か「科学」の匂いがするっぽいですから。
でも、実験が行なわれ結果が導きされたとしても、それが正解であるとは限りません。
単なる1つの見解でしかないんです。
ですからモノゴトを判断する場合は、提示された見解に流されることなく、自分なりに事実関係を捉えなおさなければダメです。
わかりやすく説明するために、今までお話したスタンフォードの監獄実験を題材にしてお話しましょうかね。
参考:スタンフォードの地下室から(その1)
参考:スタンフォードの地下室から(その2)
前回にもお話しましたが、この実験の受刑者役は実際の受刑者とは違った心理状況で、実験に参加ています。
つまりこの実験、「心理実験」にもかかわらず、被験者の心理を甘く見ていた感が残るわけです。
おまけに看守役には実際の看守より大きな権限を与えられていました。
ですんで、この実験の役割分担は「看守と受刑者」ではなく、単に「権力者と被権力者」との役割分担でしかなかったはずです。(強いて言えば、「捕虜」と「看守」の役割分担に近い)
この点に、この実験のバイアス(偏り)が見て取れます。
で、この実験には、まだまだバイアスがかかっています。
例えば、この実験の対象は“人間”ではありませんでした。
この実験で対象になったのは人間全般ではなく、“男”です。
この実験の被験者には、女性が含まれていません。
ですから、女性がこの様な環境化に置かれた場合、どの様に行動が変化していくかは全くわからないんです。
女性だけがこの状況下に置かれたらどの様になっていたのか?
男性と女性が混合する場合は、どうなる?
男性と女性との比率が変わった場合は?
などのデータは全くありません。
つまりこの実験って「男=人間」というバイアスが既に存在してるわけです。
ま、前回深読みした通りにこの実験が軍事的な目的であったのなら、男性ばっかりの被験者でも、ある程度問題は無かったのかもしれませんけど。
そのため、例えば企業経営に向けて組織論を考える場合、この実験は1つのヒントにはなっても、それ以上のものは手に入りません。
男女が共に、そして平等に働く環境になりつつある今日、この実験から得るものって、少な過ぎなんです。
もう1つ、バイアスのかかっている例を挙げましょうかね。
被験者を無作為に選んだと言いますが、何気にこの心理実験ではその被験者が「大学生」に偏っています。
でも、社会人と大学生を同様に扱って良いかは、疑問の残るところです。
利害関係の薄い日常生活を送っている学生と、利害関係の中にどっぷり浸かっている社会人とでは、権力に対する反応は違う可能性が高い。
同様に、年齢によっても反応は変わる可能性も考えなければいけません。
20歳と46歳では、その経験値が違うのは当然ですから。
また、格差の激しいアメリカ社会では、高学歴者とそうでない者とで、心理的反応に違いがあるかもしれません。
職業や地位によっても、違いがあるかも。
本当に刑務所内を再現したいのであれば、受刑者や看守の年齢比率や学歴比率などを考慮した被験者を用意しなくちゃいけません。
でも、実際はそういったことが全く考慮されていない・・・
さて、実はこういったことって、心理実験においては珍しくありません。
この実験に限らず、今まで行なわれた数多くの心理実験には、大きな偏りがあったりします。
心理学って、今までの歴史を辿ると、実験内容やそこから導き出される結論に偏りが多いんです。
科学者から「心理学はエセ科学」であると言われるのは、この様な要因も多く含まれるからです。
一見、科学を身にまとったフリをして、実は全く科学的じゃないことって世の中には多いもんです。
特にビジネスの世界では、それがまかり通ってる節があります。
具体的な事柄は、時折この「裸足のリーダー」でも触れるようにしますが、アナタ自身が、そんな状況に気をつけなきゃいけません。
実験や統計の結果発表を鵜呑みにするんじゃなく、自分の頭で考える。
それがビジネスに携わる者としての、必須条件です。
ps:
お気に召す手帳が見当たらないと毎年ボヤいている私ですが、今年は一目惚れした手帳が2つあります。
で、2つとも昨日買ってきました。
明日辺り、レビューでもしようかなっと。
ま、そのうちの1つが「適当手帳」なんだけどね。
┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・
post by ノリユキ at 14:11 | コメント・トラックバック(0)
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