ラッキーな石ころ
intro:
現在の私と言えば、もっぱら「幸運を呼ぶ石ころ」を探すことに夢中です。
見つけたら、売るんだ。
幸運の石を手に入れたら、まずは札束であふれたお風呂に入ります。
もちろん、美女達に囲まれながら。
そして、ナントカ博士に推薦のお言葉を書いてもらい、購入者の喜びの声をたくさん載せた広告を、ばら撒くんです。
さて、そんな私はそんな夢を現実のものとするために、これから早速お出かけです。
図書館に行って、幸運の石がどこに行けば見つかるかを本で調べます。
どこにあるか分かったら、次にそこまで行くための経路や運賃を調べて、どこのホテルに宿泊するかをガイドブックで調べて・・・
今さらながら、自分自身の行動力に身震いがしてきましたぜ。
┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・
main:
もう1ヶ月以上も前の話です。
大学を卒業したばかりの新人営業マンから、相談されました。
ちなみに、営業マンと言っても女性です。
「私に足りない所って、どこでしょうか?」
彼女は、先輩たちの様に上手く営業できないことに悩んでいる様子です。
上手く話そうとしても、話せない・・・
営業先に質問されたことを、適切に答えられない・・・
喋っていて、今自分が何を喋っているのか、分からなくなってしまう・・・
そんな自分自身に躓いて、どうしたら良いのかサッパリ分からなくなっています。
自分に足りない部分は、どこにあるのか?
その足りない部分を、どうやって埋めていけば良いのか?
悩める乙女は、自分のウィークポイントを私に炙り出してもらいたいと、そう思って質問しています。
「私の足りない部分って、どこでしょうか?遠慮なく言ってもらえると嬉しいんですが・・・」
そう尋ねる彼女に向かって、もちろん遠慮なく私はこう答えます。
「足りない所しか、ありませんけど」
まだ学校を卒業したばかりで、はじめての営業職。
たったの2ヶ月程度の新人さんに、一体何が出来るというんでしょう?
たいしたことなど、な~んにも出来やしません。
やれることと言ったら、ただアポを取り続けることと、アポ先に足を運んで話をすることだけです。
上手であろうが下手であろうが、関係なくね。
立派な仕事など、出来なくて当然です。
だって、初心者なんだもん。
ですから彼女にとってラッキーなことは、足りない所しかないことです。
足りない所しかないということは、つまり何も持ってはいないということです。
足りない所を気にする必要がありません。
足りない所を埋める必要もありません。
ただ何もないところに、経験を積み上げていくだけの話です。
ただただ、目の前にある仕事をして、繰り返し繰り返し仕事をして。
そうやって、少しずつ少しずつ積み上げていく。
たったそれだけです。
なんだか、凄く恵まれています。
多くの人が犯す過ちは、失敗と経験を自分勝手に摩り替えてしまうことです。
「失敗したらどうしよう・・・」って、そもそも出来なくて当然なので、失敗もクソもありません。単なる経験です。
経験を恐れてどうする?
経験が乏しいくせに、上手く出来ない自分に悩んだり失敗を怖がったりすること自体が、無意味です。
それってある意味、自惚れでしかありません。
素振りを何回繰り返したところで、ホームランも三振もあるわけないでしょ。
成功も失敗も、自分の足元になんか転がっていません。
そもそも彼女は、聞けば誰でも知っている有名企業の営業ウーマンです。
だから、どこの馬の骨ともわからない小さな会社の営業職よりも、断然有利なわけです。
企業名を言えば、相手は安心してガードを下げますから。
アポも取りやすいし、話も聞いてもらいやすい。
彼女は最初から「ネームバリュー」というチャンスをモノにしているわけです。
そして、そんなチャンスを掴んだのは、自分自身の実力です。
なーんにも無いと思っていても、実はチャンスだけはちゃっかり掴んでいるわけです。
ま、別に彼女に限った話じゃありませんが。
俗に「ピンチをチャンスに変える」なんて言いますが、初心者にとって見ればそんな必要すらありません。
アナタの足元に転がっているのは、いつだって「経験」という名前の石ころです。
そして、そんな石ころに躓いたところで、それは“ラッキー”な出来事でしかありません。
ps:
新たな経験に直面することに、臆病になっている人が増えています。
これは若い世代に限った話ではなく、社会全体がそうなりつつある様です。
もちろん、その原因は社会に出るまでの間に受けてきた教育にあります。
「もしものことがあったら・・・」なんて言って、常に大人達が先回りして安全な道にしか子供を進ませない、そんな教育ばっかりです。
リスクとリターンのバランスを見ながら行動していく訓練を、多くの人たちは社会に出るまでの間に受けてきていません。
ですから、そんな教育を受けていない人が社会人になって、いきなりチャレンジ精神旺盛な行動派になれるはずがないんです。
上手く行かないことがあれば、直ぐにクヨクヨしてしまいます。
ですから、どんなに素晴らしい内容の書いてある本を読んだところで、突然と行動できる人になんてなれません。
誰かに背中を押してもらったところで、継続して行動し続けることなんて出来ません。
だって、訓練を受けてないんですもん。
訓練を受けてないんだったら、これから訓練するしかありません。
まずは目の前にあることを、とりあえずやっとけ。
post by ノリユキ at 12:43 | コメント・トラックバック(0)
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