いじられ芸人

intro:

通勤ラッシュの中で、男が最も気にすること。
それは、「痴漢に間違われないように」という事だと思います。

例外なく、それは私も同じ。
女性が前や隣になんかいたとしたら、その間私は、ズ~ッとデンジャラスな時間を満喫しなければなりません。

眼のやり場、手のやり場、そして腰のやり場に気を使います。

近くの女性と目が合わないようにします。
私の目線の先は常に明後日の方向を向いています。

手は女性の胸や腰周辺に位置しないようにします。
空いている手は無意味に、そして中途半端に上にあげる事にしています。

そして自分の腰は、女性の腰に触れないように思いっきり引く。

最近気がつきましたが、そんな私の姿が電車の中では最も怪しい。

朝からそんな気配りに神経を使っている私は、だから頭がハゲるんだ。

main:

忘年会シーズンなので、こんな話題でも。

テレビを観ていると、「いじられ芸人」という人達が出てきます。
自分のキャラクターを他人にからかわれて笑いをとる・・・そんな芸人さんのことです。
出川哲朗さん、ふかわりょうさん、上島竜平さんなんかがそうですね。

そしてその芸人さんをいじる芸人さんもいるわけです。
ダウンタンとか、とんねるずの石橋貴明さんとかですね。

テレビや演芸の世界だけでなく、学校や職場でもそうです。
人が集まると必ずと言って良いほど、そういったキャラの人間がいたりします。

いじる方も、いじられる方も、人は大体決まっています。

会社であれば、いじる側は先輩や上司。
いじられる側は、就業期間のまだ浅い、仕事がそれ程出来るわけじゃないけど愛嬌のある人間。

大体、そんな傾向でしょうか。

忘年会などの飲み会の席では、そういった弄(いじ)る・弄られるの光景が、いたって珍しくはありません。
そんな場面が、その場を賑やかにさせています。

 

まあ、私の部下達がやっていたら、絶対許しませんが。

 

この弄る・弄られるという関係。
上司と部下、先輩と後輩という「役割分担」を超えて、この人間関係を作ってしまうと、もうひとつ別な「上下関係」が生まれます。

で、会社の中でこの人間関係が一旦築かれると覆すのは難しくなるんです。

仮に弄られキャラの従業員が、後にメキメキと頭角を現したとしましょう。
昇進を続けて、今まで自分を弄っていた先輩や上司を部下にするようになるとしたら?

単に上司と部下と言う役割分担の中での人間関係であれば、立場が逆転した場合に、その現実を受け入れる事は“まだ”容易い。

しかし、弄る・弄られるというキャラクター上の上下関係が出来てしまっていると、立場の逆転は受け入れ難くなります。

少なくとも耐えられないのは、弄っていた側の人間。
今まで自分がからかっていた人間が上司になるわけです。

心は絶対に受け入れません。
その会社を去るか、もしくは新しいこの上司に媚びへつらうしか残された道はなくなるのです。

 

別に会社組織の人間は、お笑い芸人ではありません。
いじられ芸人は、いじられる事が仕事でしょうが、会社の中の弄られキャラの従業員は、それが仕事ではないんです。
ましてや、弄られてお金が貰えるわけではありません。

単に、その場で笑い者にされているだけ。

しかし、いじられている従業員にだって、プライドというモノがあります。
一部の例外を除けば、決して良い気分でいじられているわけではないでしょう。

単に、上下関係。
その中で、そんな役割を押し付けられているだけなんです。

もちろん、いじる側の人間に常に悪意があるとは限りません。
単に、飲んでいるその場を和ませたい、盛り上げたいだけなのかもしれません。

 

だからこそ、許しちゃいけない。

 

実力に応じてその昇進に差がつく組織なのであれば、こんな弄る・弄られるの関係を、絶対に許してはいけません。
酒場の席でこの様な光景が平気で行なわれているとしたら、それは会社に対する利益の阻害行為なんです。

ps:

まあ私の様に、自ら自分のネタを周りに提供するナイス・ガイも、中にはいるわけですが。

そんなナイス・ガイはこれから電車でお出かけです。
さて、目配り・手配り・腰配りにでも気をつけるとしますか。

post by ノリユキ at 10:40 | コメント・トラックバック(0)

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