偽と謝と情と

intro:

一流のワルで名の通った私は、騙し騙され裏切り裏切られの人生を今まで送ってきました。

ですから当然のごとく、人を見抜く力に長けています。
敵と味方を見分けるための、鋭い洞察力を身に付けているわけです。

自慢じゃありませんが何と最近では、EXILEのボーカルATSUSHIとサングラスをかけた亀田興毅の区別が一瞬でつく様になりました。
どうだ、凄いだろ。

一流のワルは、常に成長を続けていくものなんですぜ。

┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・

main:

清水寺の貫主が嘆いています。
なんでも今年の世相を表す漢字は、「偽」に決まったんだとか。

ミートホープ、不二家、白い恋人、赤福、船場吉兆、マクドナルド・・・

確かに今年は、企業による偽装が山のように発覚した年でした。
食品以外にも、建築物の偽装とかもありましたね、そう言えば。
まさに「偽」の文字がふさわしい1年だったのかもしれません。

もちろんスポーツの世界でも、「偽」の文字が似合う話題がありました。

朝青龍、亀田家・・・

起こした問題が大きくなると、彼らはしばらくの間、公に姿を現しません。
しかし、世間はそれを許しません。

そして謝る。
すったもんだの末、ようやく謝罪会見が行なわれます。

そして、一件落着。
経緯はどうであれ、謝れば世間は彼らを許します。

朝青龍の件では本人の謝罪後、どちらかと言えば歓迎ムードです。
亀田家問題に関しても、次男の謝罪の囲み(?)にはブーイングがあったものの、長男の興毅選手の謝罪会見にて事態は一件落着です。

そう、思い出しました。
あの感慨深い謝罪会見。

直立のまま真直ぐを見据えて誠実に謝る姿。
どんなに非難されようとも父親をかばう姿。

10月末の興毅選手の謝罪会見を見て、立派だったとか男を上げたとかの高評価をする人がたくさんいたはずです。
私だって、ちょっとだけ目頭が熱くなりました。

でも、ちょっと待ってください。

彼はボクシングの世界戦で反則を指示し、さらにはその行為を「あれは亀田用語」と偽装したわけですから、謝るのは当然なんです。
悪いことをして謝るのは、ごく当たり前のマナーのはずです。

なのに、謝って「立派」と言われてしまうのは、一体何なんでしょう?

食品偽装が発覚した会社の社長さん達なんて、どんなに頭を下げたって簡単には許しちゃもらえないんですよ。

健康被害がなくとも食品を偽装したら、謝っても許してもらえない。
反則指示で対戦相手が健康被害を受けても、謝ったら「立派」と誉められる。

世の中って、不思議なことでイッパイです。

ミートホープの社長の息子は記者会見の席で、「社長、本当のことを言ってください」と父親に詰め寄りました。

でも仮に、亀田家の様に彼が振舞ったらどうなるんでしょ?

事の首謀者であるミートホープの社長は会見に姿を現さず、その息子が出てきて謝罪。
しかも、その会見の席で

「俺にとっては、最高の父親」

とか言ったら、どうします?
日本中が額に青筋立てて、怒りまくりですよ。

「消費者を、舐めんじゃねぇよ!!」

ってな具合に。

 

いいですかい?

「興行」というビジネスの枠の中で活躍するキャラクター(タレント)は、いわばそれそのものが商品です。

自然とそこには愛着が沸いてきます。
商品とそれを受け取る人(消費者)の間には、愛着のある関係が生まれるわけです。

好きも嫌いも、それは愛着です。
そしてそれは、どちらかと言えば“温かい”情の世界なんですね。

ところが、その商品を売る側と消費者の間には、そんな温かい関係は自然発生してくれません。
最初からそこにあるのは“冷たい”情の世界です。

経営者や企業 = 悪

そんな感情が、消費者の心の裏側にはヒッソリと潜んでいます。
だから、経営陣がどんなに謝ったって、簡単には許しちゃもらえません。

 

「商品」と「商品を売る側」。

一見同じ様でいて、消費者からすれば全くの別物です。
商品を売る側に対して消費者は、あくまでシビアなんです。

ですから、ビジネスの世界で生きる私達は考えなくてはいけません。

自分達の会社そのものが、いかに消費者から受け入れるかということを。
商品だけでなく、いかに企業そのものに愛着を持ってもらえるかを。

企業そのものが温かい情でもって受け入れてもらえる、そんな状況を作り出すこと。
それをビジネスの世界では、

「ブランディング」

って、そう呼んでいます。

ps:

申し訳ございません。
たった今、私は「ブランディング」というものの謎を、新しい視点から世界で初めて解き明かすことに成功しました。

しばらくこのblogを更新しない間に私は、飛躍的なレベルアップを遂げ、偉大な人物となってしまった様です。

皆様方にとって遠く手の届かない高貴な存在にのし上がってしまった私を、どうかお許しください。
この場を借りて、謹んでお詫び申し上げます。

そして、皆様。
どうぞこんな素晴らしい私を褒め称えてください。

さぁ早く。
遠慮はいらない。
早く褒め称えるんだ!

 

しばらくblogを更新しなかったことを素直に謝れない、そんな自分がとっても可愛らしく思えてきましたぜ。

┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・

post by ノリユキ at 12:21 | コメント・トラックバック(0)


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