畑を荒らす
市場が拡大している時は、
広告宣伝を盛んに行い、見込み客を集める事によって、顧客数を伸ばす。
これだけで、会社は売上げを上げ利益を出します。
ところが、市場が停滞してしまうと、勝手が違ってきます。
広告宣伝などのアプローチを行なっても見込み客が集まりづらくなります。
そこで広告宣伝に工夫を施す。
ところが、仮にそれで集まるようになったとしても、今度は商品を買ってくれる顧客数が伸びません。
企業側が行なうアプローチに対する見込み客の反応が悪くなってしまうわけです。
そこで反応率を上げるために、見込み客に対するアプローチも工夫を施すようになって行きます。
しかし、それもまた反応が悪くなっていく。
たいして違いのない商品を、様々な角度から様々な手段を使ってアプローチしていくわけです。
どんどんと、その内容は過激になっていきます。
物事を語るための論理ではなく、商品を売るためにだけある論理展開・・・
やればやるほど、反応が鈍くなりますから、さらにやる。
それを繰り返していって、いつの間にか実態とはかけ離れた商品を売る事になっていきます。
だから尚更、反応率は下がっていくんです。
そして、その商売は立ち行かなくなる・・・
こういった行為を私は、
「畑を荒らす」
と言っています。
自分で自分のビジネスのステージ、つまり市場を荒らしているんです。
ビジネスを行なう人間の誰しもが、
「新規顧客の獲得だけでなく、リピーターも重要。特に今の時代は。」
という事くらいは、少なからず頭に入っているはずです。
ところが、最近は目の前にぶら下がったニンジン欲しさに、周りを見ずに走り続けている人が、非常に多くなっている気がします。
特に最近の起業ブーム。
規模としては小さいとはいえ、数としては大量に新規参入してきている訳ですから、その新規開拓の荒っぽさが目立ちます。
おまけにその手法が、かなり似通ってきている。
「ニッチ(隙間産業)、ニッチ!」
と叫んでみても、広告宣伝に使う媒体とその手法が一緒であれば、それこそニッチもサッチもいかない。
ビジネス・エッセイらしい言い方をすれば、
長期戦略は設定しているくせに、その戦略も戦術も実は非常に短絡的。
そんな感じです。
そんな目標しか立てられないなら、目標なんざ必要ない。
そういう事です。
アナタはそんなことを頭に入れて、今日もビジネスに取り組んでいかなければなりません。
ps:
昨日の夜のドラマで、
「勝つことを意識すると、剣先が鈍る。」
そんな風なことを確か言っていた気がします。
間違っていたらゴメンなさい。
post by ノリユキ at 10:40 | コメント・トラックバック(0)
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