「成功」の文字に目がくらむ人たち

intro:

一流のワルで名の通った私は周知の通り、生きるか死ぬかの世界で生きています。
失敗など許されませんし、私にその文字は似合いません。

ですから流行に関しても、容易に飛びつくことはありません。
その流行が確かなものであるかを、見定める必要があります。

さて、そんな私は昨年以来、小島よしおの「そんなの関係ねぇ!」を検証し続けてきました。
その結果、それは確かに流行語であることが、つい先ほど私によって認定されました。

おめでとう、小島よしおさん!
さぁ、私もこれからは「そんなの関係ねぇ!」を使いまくるぞ!

あ。アナタも私が羨ましかったら、「そんなの関係ねぇ!」をマネしたって構いませんよ。
一流のワルは、太っ腹なんですぜ。

┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・

main:

前回の「競争優位を知らない人たち」では、「成功ノウハウなんて存在しない」というお話をしました。

ところが、「この成功ノウハウを実行したら、上手くいったよ!」なんてことも、きっとあるはずです。
今日は、その辺についてお話でもしようかと。

が、その前にここで2点、補足をしなくちゃいけません。

まずは「ノウハウ」の定義。

正確に言えば「ノウハウ」とは、“モノゴトの考え方”を意味します。
しかし、前回及び今回で使う「ノウハウ」とは、“具体的な方法”という意味も含めて使っています。

次に「成功」の定義。

これに関しては、あえて定義しません。
今日の話の中で、ニュアンスを勝手に掴んでください。

と言うことで、本題へ。

 

成功ノウハウを読んでも、人は成功なんてしません。

世界的に有名で歴史のあるノウハウ書はありますが、そこに書いてあるのは“考え方”です。
具体的にどうするかは、その“考え方”を用いて各自が自分で決めなくちゃいけません。

でも、各自がそれぞれの方法を実行していけば、成功する人としない人が出てくるのは当たり前です。

方法が違えば結果は違ってきますし、各自が持つ能力の違いによっても結果は違ってきます。

だから、成功ノウハウを学んでも、人は成功するわけじゃありません。
成功するためには、各人に見合った具体的な方法論が必要となってきます。

じゃあ、成功するための具体的な方法が示してあるノウハウ。
これは、どうでしょう?

例えば、「私が成功した方法」といった類のヤツ。

これって、ノウハウとしては最も最悪なものです。
自分が上手くいったからって、他人が上手くいくとは限りません。

まるで小島よしおが、「そんなの関係ねぇ!」と「オッパッピー」の振りと発声を解説し、海パンの具体的な入手方法を説明している様なものです。

マネしたところで、売れるはずがありません。

でも、それが分からない人たちがいるんですねぇ・・・
一生懸命、「儲かる」という名前の「そんなの関係ねぇ!」を練習してます。

小島よしおが、泣いています。

 

でも、再現性のある方法論って、あるはずです。
「このノウハウにある通りにやったら、私も上手くいったし、他の人も上手くいってるよ!」みたいなヤツ。
これって、成功ノウハウじゃないんでしょうか?

説明します。

モノゴトには、道理というものがあります。
ですから、モノゴトに対処するためには、その原理となるものを身に付ける必要があるわけです。

これを「基本」と言います。

モノゴトには、道理というものがあります。
ですから、「この状況が来た時は、この手を打つのが最善策!」といった方法論が存在します。

これを「定石(定跡)」と言います。

基本にも定石にも、再現性があります。
誰でもそれを身に付けることで、一定以上の効果を生み出します。

効力のあるノウハウとは、一般的にこの基本と定石のことを言います。

じゃあ、この基本と定石が成功ノウハウなんですかね?

基本や定石を身に付けなければ、勝利を掴むことは難しいはずです。
でも、基本も定石も、勝利を決定する条件ではありません。

将棋や囲碁などにおいては、おびただしい数の定石がありますが、定石を知っているから勝てる、というわけではありません。
だって、相手もその定石を知ってるわけですから。

定石を知ってる者同士がぶつかり合えば、勝因は別のところで決まります。

成功ノウハウとか言うものも、それと同じです。
周りがそれを知らないから、それをしていないから、上手くいくんです。

でも、周りもそのノウハウを実行しだしたら、途端にそのノウハウは通用しなくなります。

で、新たなノウハウ(定石)を手に入れ、実行に移す。
で、そのノウハウが広まったら、また新たなノウハウを手に入れ・・・

その繰り返しです。
一体、いつになったら成功するんでしょうか?

少なくとも成功しているのは、そのノウハウを売っている人だけです。

 

でね。ここで気が付かなくちゃいけないことがあります。

「成功ノウハウ」って商品ですよねぇ?

と言うことは、そのノウハウを買って実行して儲かったとしても、それは単にその商品の利便性をアナタが受け取っただけの話です。

商品が持っている価値を、アナタは貨幣と交換しただけです。
だから、その商品の利便性を受け取るのは、当然なんです。

商品を買って、その利便性にあやかる。
それが、「成功」なんでしょうか?

成功とは、全く別物です。
そんなの関係ねぇ!んです。

もしそれが「成功」だと言うのであれば、

英語塾に通ってTOEICが460点から560点になった人は、成功を手に入れたことになるんでしょうか?

アナタの息子さんがサッカーの技術書を読んでメキメキ上達したら、「うちの息子は成功者だ」って思うんですか?

仮にアナタがサッカーの中継試合を迫力あるテレビで観ようと思い、ボーナスで大画面のハイビジョン・テレビを買って、観戦したとしましょう。
アナタは、大満足です。

でも、それを「成功」と言うんですか?
テレビを買ったアナタは、成功者ですか?

単に、商品の利便性を受け取っただけの話じゃないですか。
ほら、小島よしおが、「そんなの関係ねぇ!」って叫んでますよ。

成功ノウハウとやらを実行して上手くいったからといっても、それは「成功」とは全くの無縁だと言うことです。

 

いいですかい?

普通に商品を買ったり、塾に通ったり、スポーツやゲームのノウハウ書を読んで上達したところで、誰も「成功」という言葉は使いません。

でも、金と名誉と地位、それに関する商品を目にした途端、人は「成功」という文字を口にし出します。

この状況を俗に、「目がくらむ」と表現します。
そして人は、日常品やスポーツやゲームになんて、滅多に目がくらみません。

「成功」という文字に大きく反応してしまう人。
そんな人は、どんなにスマートな態度と言動を繰り返していても、間違いなく金か名誉か地位に目がくらんでいるはずです。

そして、目がくらんだ人を「成功者」と呼ぶことはありません。
どう足掻いたところで、成功とは程遠いところに彼らはいます。

ps:

あ。そう言えば「女に目がくらむ」って言いますねぇ。

金、名誉、地位、異性、酒・・・

欲望を制御できていない姿、つまり正常な判断が出来ない状態を「目がくらむ」と表現するわけです。

さて、この様な話をすると、まるで私が金儲けを考えちゃいけないとか、
「成功」という文字のあるものを買ったり売ったりするのはダメだとか、

そんな風に言ってるように、誤解されてしまうかもしれません。
でも、そんなの関係ねぇ!

次回はそれに関するお話でもしようかと。
気が変わっても、文句を言っちゃいけませんぜ。

┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・

post by ノリユキ at 13:48 | コメント・トラックバック(0)



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