特別な花
intro:
周知の通り私は、一流のワルとして世間にその名を轟かせている男です。
ですから私は、きっと女性達からモテモテのはずです。
だって、ワルなんだもん。
ワルな男がモテるのは、世間の常識です。
お母さんが、そう言ってました。
もし「抱かれたい男(メルマガ作者編)ランキング」というものがあるとすれば、絶対に私はランク・インするはずです。
少なくとも、第3位は確実です。
私ったら、なんて控え目な男なんでしょう。
だって、「ナンバー1とナンバー2は他者に譲る」って言ってるんですよ。
きっと私のその控え目なところが、母性本能をくすぐり、世の女性達を魅了し続けているに違いありません。
あ・・・
たったいま私はアナタの中で、「今すぐ殴ってやりたい男ランキング」のナンバー1に輝いた様な気がしてきましたぜ。
┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・
main:
そう言えば数年前、スマップが歌っていた曲に、「世界に一つだけの花」という大ヒットソングがありました。
200万枚以上、売れたんでしたっけ?
でも私は、あの歌詞があんまり好きじゃありません。
「ナンバー1にならなくても良いから、オンリー1でいよう!」
「もともとアナタは特別な存在なんだから、特別な花を咲かせよう!」
そんなメッセージに私は、全く共感できませんでした。
確かにあの歌を聴いて、多くの人は癒されたのかもしれません。
私たちはみんな、はじめから特別な存在・・・そう言うことで、なんだか「平等」という括りの中に自分が納まったような気がしてきますから。
でも、それは単に現実から目をそらすことでした。
そうやって自分と社会を誤魔化ている間、私たちが住むこの国では、確実にワーキング・プアを生み出し続けていたんですから。
明日の生活すら不安を覚えるようなネットカフェ難民となっても、オンリー1な存在であれば、アナタは満足ですか?
私たちが生きる現実は、もっとシビアなはずです。
私たちの住む社会は、競争社会です。
ナンバー1、ナンバー2、ナンバー3・・・そんな風に、いつの間にか順位が貼られます。
そしてランクから外れた人たちは、「その他大勢」と呼ばれます。
ランク外の人たちは、自分が「オンリー1」となれる場所を探します。
でも、「オンリー1」とは、小さなセグメントの中でナンバー1になるということです。
「オンリー1」という名のレースで才能を見出せなければ、再び巨大なレースに巻き込まれてしまいます。
ひょっとしたらオンリー1になることの方が、恐ろしく孤独で過酷な戦いなのかもしれません。
おまけに人は、もともと特別な存在ではありません。
私たちは、ありふれた平凡な花、その1つひとつに過ぎません。
大都会の交差点、向こう側から歩いてくるおびただしい人波を見て、アナタはその人たち1人ひとりが「特別な存在」だと思えますか?
正直な話、「その他大勢」にしか見えないはずです。
そして相手だって同じく、交差点の向こう側にいるアナタや私は「その他大勢」にしか映らないはずです。
みんな、特別な存在なんかじゃありません。
だからみんな、特別な花になりたがります。
特別な花を目指し、孤独なレースを走り続けてしまいます。
でも、アナタにも私にも、きっと「特別な存在」となる誰かがいるはずです。
それは、子供だったり親だったり、妻や恋人、友達や恩師だったり・・・
もちろん、アナタも私も、誰かにとっては特別な存在のはずです。
みんな、特別な存在じゃないはずなのに、自分にとって特別な存在がいるわけです。
なぜ?
どうして?
それは、「関係性」です。
人は人との関係の中で生きています。
人との結びつきが、アナタにとって特別な存在を生み出しているんです。
同様に他者との関係性が、アナタを誰かにとっての特別な存在にしています。
そこに気がつかなければ、いつまでも人は孤独なレースを走り続けることになります。
自分の花を咲かせるために、自分自身に一生懸命になっても、特別な存在にはなれません。
どんなに自分自身を見つめたところで、特別な花を咲かせることなんて、出来ないんです。
誰かを大切にし、誰かに大切にされることで、はじめて人は特別な存在へと育っていきます。
でもね。そうは言っても世の中は自分の都合の良い方へと、簡単には回り出してくれません。
頑張ってみても、上手くいかないこともあります。
自分の思いが他人に通じないことなど、ざらです。
そうやって、人はその矛盾の中で、傷つき打ちのめされます。
リーダーとは孤独なものです。
上司という立場でなくとも、部下として新人として、また夫として妻として、親として子供として、恋人として友達として、人は時に孤独に陥ります。
だからね。
私は何度だって言います。
別に人は、特別な花を咲かせなくとも良いんですよ。
既にアナタは、特別じゃなくとも花を咲かせています。
人は、ありふれて埋もれてしまう花でも、十分です。
だって、花は花なんだもん。
特別になりたけりゃ、他人と自分を大切にすれば、それでOKです。
もしアナタが暗闇の中、自分の今いる場所に戸惑ったり不安を感じたりしたら、そっと心の中で自分の名前をつぶやいてみて下さい。
自信を持って、自分の名前を口にしてみてください。
名もなき花など、どこにもありません。
ps:
社会に追い詰められるならまだしも、自分で自分を袋小路に追い込む必要はありません。
世の中の歩き方を少しでもわかっていれば、秋葉原という街の風景を楽しむらいの余裕は持てたのかもしれません。
どうやら私の中ではまだ、秋葉原無差別殺傷事件が心の片隅に残ったままの様です。
さて話は変わりますが、そう言えば「ドラゴン桜」の中でも桜木弁護士が、「オンリー1とは、小さなセグメントの中のナンバー1だ」みたいなことを言ってた様な気がします。
ちなみに私は、「若ハゲ、若白髪、老け顔、でも小栗旬に激似と言い張る男」という、誰もいないセグメントの中でナンバー1のはずです。
孤独なオンリー1とは、何を隠そう私のことみたいですぜ。
┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・
post by ノリユキ at 12:52 | コメント・トラックバック(0)


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