広がるファンタジー
intro:
ピーマン・ショックだか世界同時バナナダイエットだか知りませんが、ここ最近、個人のお宅から世界経済まで、その台所事情は大騒ぎのようです。
でも、一連の金融不安が一体なんだってんでしょうか?
私なんて常に、頭髪が脱毛の危機にさらされています。
金融不安が広がるずっと前から、私のオデコは広がり続けているんです。
どうだ、凄いだろ。
悔しかったら私のハゲ頭、マネしてみても良いんですぜ。
┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・
main:
私たちが暮らすこの世界には、「物理的な空間」と「仮想的な空間」が混在しています。
もちろん物理的空間とは、物理で支配された空間のことです。
つまり、目に見えるモノが存在する実体ある空間のことです。
木漏れ日の中、そよ風が頬を撫で、鳥の鳴き声が聞こえる。
草原を犬が走り、隣ではアナタの大切な人が笑っている。
目の前に存在する、その当たり前の世界が、物理的な空間です。
これに対して仮想的空間とは、情報空間のことです。
物理の法則から開放されているかどうかは知りませんが、感覚的に言ってしまえば、実体がなく情報のやり取りだけで構成される空間のことです。
ゲームやインターネットによって作り出される世界なんて、まさに仮想空間。
自分の頭ん中にある記憶やイメージだって、仮想空間です。
私たちは、この物理的空間と仮想的空間が混在した世界にいて、日々それが当たり前のこととして暮らしています。
しかし、気がついていなければならない大切なことが1つあります。
それは、私たちの生活の中に占める仮想空間の割合が、日増しに増大しているという事実です。
直接に人と会話することなく、1日を過ごすことが可能な社会になりました。
その代わり、メールやネット・コミュニティーを介したコミュニケーションの比率が増大しています。
実体験から学ぶチャンスが減り、その逆にあふれんばかりの情報媒体(メディア)からモノゴトを知る機会が増えました。
そしていつのまにか、現実と非現実が逆転していく・・・
現在、リアルとファンタジーの区別が曖昧になりつつあります。
そして仮想的空間での出来事は暴走をはじめ、リアルに悪影響を及ぼしていく様になっています。
友達と直接話すよりメールで会話する方が自然になり、携帯電話がないと落ち着かない人が増えました。
ネットの人に復讐するために、リアルの中に車で突っ込み、リアルに向かってナイフを振り回す人が出てきました。
しかも、自分だってネットの人であることに気がついていません。
ゲームやアニメのキャラクターにしか恋愛感情が抱けない人も沢山います。
精子と卵子の結合によって誕生した自分の生命に対して、生まれてきた理由と生きる意味が必要になる人だって、珍しくありません。
物理的に最も恵まれたこの国では、自殺者が年間3万人を超えています。
仮想空間での出来事が肥大化し暴走しはじめると、リアルに大きな被害をもたらしていく様になるわけです。
そして今この様な状況は、世界経済にも重大な事態をもたらしています。
この物理的空間において行なわれる経済的な活動を、俗に「実体経済」と呼んでいます。
例えば、ラーメン屋に行ってラーメンと餃子を注文し、それを食べる。
食べ終わったら、支払いとしてお金を渡し、お店を出る。
お店もラーメンも餃子も、モノであり実体があります。
カタチはなくとも、店員さんの接客サービスだって、実体があります。
この様に現実のモノやサービスが、お金と交換されるといった具合に、実体のある経済システムを「実体経済」と呼んでいます。
まあ、当たり前って言えば当たり前の経済システムです。
ところが、実体がなく仮想的空間の中だけ、つまり情報だけで成立する経済システムが、この世界には存在します。
それは、金融システムです。
○○銀行○○支店の口座から1万円を△△銀行△△支店の口座に振り込んだところで、実際に1万円札の実物が動くわけではありません。
単に実体のない1万円に関する情報がやり取りされるだけです。
株が値上がりしたり下がったりするのも、別にその会社のモノが増えたり減ったりするわけではありません。
「価値」という実体のない情報の基準が、その株価を上下させます。
「買いたい」とか「売りたい」といった「需給」という名の欲望が、その株価を上下させます。
金融システムとは、実体のない経済システムなわけです。
それは、大いなるファンタジー。
お金がお金を生み出す空間です。
そしてこの金融システムも今、実体経済よりもはるかに大きくなっています。
例えば日本の外食産業の市場規模は、昨年1年間で24兆円くらいです。
でも、例えば日本の株式市場は、たった1日で3兆円を超えてみたりします。
実体ある経済の市場を全部ひっくるめても、金融市場はその3倍以上の規模があると言われています。
だから今、世界中で巻き起こっている金融不安は、他人事じゃないんですよ。
リアルとファンタジーは、私たちの世界で常に混在しています。
しかし、リアルとファンタジーが逆転し、実体なき空間での出来事が暴走しだせば、必ずリアルに被害が及んでいく・・・
貸し渋り、貸しはがし、物価高、失業、消費低迷、景気後退・・・
遠い向こうの物語だと思っていたファンタジーが、リアルな私たちの生活を直撃します。
だからね、私たちはリアリティーだけじゃ、幸せになれない。
ファンタジーが肥大化しているこの世界で暮らすためには、リアルだけでなく、ファンタジーも詳しく知っている必要があります。
今、私たちに必要なのは、自分には関係ないと思っていたファンタジーを、改めて見直していくことかもしれません。
ps:
今日みたいなお話は、どちらかと言えば私のもう1つのブログ「転がる水平線」の方でやってる話題です。
が、今日はこの手の話題にあんまり詳しくない人向けに、この「裸足のリーダー」でお話して見ました。
今日は、金融システムがファンタジーだというお話をしましたが、実は現代思想的な言い方をすれば、お金そのものがファンタジーです。
ま、そんな話は気が向いた時にでもまた。
今日は、自分のハゲ頭が実はファンタジーであることを祈るばかりですぜ。
┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・
post by ノリユキ at 15:06 | コメント・トラックバック(0)
コメント・トラックバック
トラックバックURL:
コメントRSS
コメントする
ココだけの話ですが、コメントは管理人の承認後に表示されます。
また、コメントに対する管理人からの返答は期待しないで下さい。
ゴメンよ、ハニー!