頭の2

前回は、2:6:2の法則を説明しました。
そして、会社にぶら下がっている尻尾の2だけに焦点を当てても、会社全体の生産性そのものには、何の解決にもならないことも。

では、組織全体の生産性を高めるためには、どうしたら良いのでしょうか?

 

書籍か何かでパレートの法則をかじった事のある人なら、こんな風に考えるかもしれません。

「尻尾の2ではなく、頭の2に焦点をあてるべきだ。」

たった2割の優秀な人材が生み出す生産力は、全体の8割を占めます。
ですから、この2割の優秀な人材が、より活躍できるように力を注ぐ事で、全体の生産力のUPを目指すという考え方です。

でもね、それって視点がズレてます。

確かに、製品の品質管理や売上げのUPのために、上位2割に力を注ぐと言うのは正解です。
前々回のエッセイで、軽くそれについては触れました。

でも、人はモノではないんです。

以前お話した、「人と人の間」というお話を覚えてますか?

人と人の関係というものは、いつだって相対的な存在です。
だから、一部分に力をかけてあげると、何らかの力が違う方向にもかかってきます。

 

2:6:2の法則からすると、その分布は釣鐘の形をしています。

画像にするとこんな感じです。

 

あっ、ゴメンなさい。
それは、ハゲがオデコを隠している写真でした。

正しい画像は、コチラです。

釣鐘型のグラフ図

イメージとしては、この釣鐘型の片端を引っ張ってあげると、もう片方も逆の方向へ引っ張られる。
そんな感じです。(あくまでイメージです。念のため。)

例えその対象が“優秀な人材”であったとしても、一部のためだけに何かを変えるという事は、別な部分で必ず弊害が生じます。

学校のクラスで、優秀な生徒に的を絞った授業を行なえば、それ以外の生徒の成績は下がります。
それと同じ事です。

優秀な人材の生産性を高めようとすると、逆に生産性の低くなる部分が出てくるんです。

つまり、組織全体でみた生産性自体は、結局は変わらないということです。

 

結局のところ、“組織”という器に入った“生産性”そのものは、頭の2に焦点をあわせようが、尻尾の2に焦点をあてようが、何も変わらない。
そんなところです。

どのレベルの人間が会社から去っていこうが入って来ようが、
どのレベルの人間に力を注いでやろうが、

結局その会社の生産性は、その会社のレベルにしかならない、ということです。

 

「何だよ。結局何をやっても組織の生産性は変わらないんじゃん。」

う~ん・・・
それは早合点というもんです。

組織の生産性は手を加えれば上がります。

ただ、人を変えようとするから変わらないんです。

(続く)

ps:

実は、「解かり辛くなるから」「長くなるから」という理由で、説明を大幅に省略した箇所があります。
「あくまでイメージで」なんて言葉で、省略しちゃいました。

ただ、ひょっとすると省略のし過ぎで、“論理の飛躍”と受け取られかねない。
そんな気がします。

ということで、次回はその補足説明させてもらいます。
でも、チョットややこしくて解かり辛いかも。

post by ノリユキ at 10:40 | コメント・トラックバック(0)

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