リスク・テイカーによろしく

intro:

巷に蔓延る多くのハゲたちは、頭皮が蒸れることを気にして、帽子をかぶることを避けているようです。
もちろん、周囲の人間も

「アンタ、ハゲなんだから帽子なんてかぶってると、蒸れて抜けるよ」

という脅し文句を、平然と吐き捨てます。

なんという恐ろしい世の中でしょうか。

しかし私は、そんな脅しなどには屈しません。
お出かけの際には、帽子を平然とかぶってみせますし、むしろ余裕の笑みさえ浮かべているくらいです。

そう、私は一流のワルとして名を馳せた男。
常にリスクと背中合わせに生きている男の中の男なんです。

傷だらけの背中が、今日も泣いています。

でも、ツンツルテンの私のハゲ頭は、もっと泣いてるみたいですぜ。

┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・

main:

昨日、TBSで放送している「東京フレンドパーク2」を観ました。
毎週ゲストが、アトラクションゲームにチャレンジするという番組です。

昨日のゲストは、フィギュアスケートで活躍する浅田真央、安藤美姫、織田信成、小塚崇彦の4人でした。

彼らのゲームにはしゃぐ姿を見ていると、

「あれ?この4人って日本を代表するフィギュアスケーターだよね?」

と思ってしまうくらい、ごく普通の若者達と変わらない無邪気さを感じてしまいます。

ただ、それでもやっぱり彼らは、一般的な人は違っている様です。
番組の中でも、「やっぱ、アスリートだな」と思うことがありました。

それは、「フラッシュザウルス」というゲームでのこと。
ゲームの内容は端折りますが、ルールとしては

  • 1人ずつゲームに挑戦していき、3人全員がクリアできると、そのゲームは成功となる
  • 途中で誰かが失敗すれば、そのゲームは失敗
  • ゲームは8回まで繰り返すことができ、そのうち3回成功すれば、勝利が決定!

というものです。
(詳しくは→http://www.tbs.co.jp/tfp2/atr_flash.html

このゲーム、先にチャレンジした2人が成功しても、3人目の人が失敗すれば、元も子もないという内容です。
ですから、プレイヤーの中では、3番手が最もプレッシャーを抱えることになります。
3番手は、誰もやりたがらない。 

ところが、ここで面白いことが。

まず、浅田真央・安藤美姫・小塚崇彦の順番でゲームをしていると、1番手の真央ちゃんが失敗をしました。

すると真央ちゃんは、次のゲームでは自分が3番手をやると言い出すんです。

1度失敗してしまったら、次は余計にプレッシャーを感じてしまうのが普通です。
なのに彼女は、更にプレッシャーを負うことになる3番手でプレーすることを自らすすんで選択するわけです。

そして同じことが、浅田真央・織田信成・安藤美姫の順番でゲームを始めた時にも起こります。
2番手の織田信成が失敗すると彼は、やはり次のゲームで自分が3番手をやると言い出します。

その時、信長の末裔は「だって、プレッシャーに勝ちたいから・・・」と、ポツリと呟いていました。

これを観ていて私は、「やっぱ、アスリートは違うな」と思わず感心してしまったわけです。

世界の舞台を第一線で活躍する人間・・・
勝負の世界でコンスタントに結果を残し続けることのできる人間・・・

彼らは紛れもなく、チャレンジを求められる場面では積極的にリスクを取りにいくことのできる人、つまりリスク・テイカーなんです。

 

間違いないように言っておきますが、ここで言うリスク・テイカーって、危険を顧みずに何でもかんでも突き進む人間のことではありません。

きちんとしたリスク判断のもとで、積極的にリスクをとりにいくことの出来る人間のことを、リスク・テイカーと言います。

先の話で言えば、真央ちゃんも信長の末裔も、失敗した後にあえて最も人が嫌がる3番手でプレーすることを自ら選択しています。

凄い。

しかし、普通に考えればわかるとおり、実は1番手と2番手と3番手の間に、成功する確率と失敗する確率に違いはありません。
何番手でプレーしようが、確率から言えば何も変わらないんです。

だから、本来であれば何番目でプレーしようが、結果に違いはありません。
ないはずです。

ところが、現実の世界は違います。
なぜなら、そこには人間の心理面が結果に大きく影響を与えるからです。

つまり、変わるのはリスクではなく、自分の精神面だけ。
実体面でのリスクは何も変わらないのに、人の心理がその結果を大きく左右する状況って、世の中には結構多いんですね。

で、こういった状況をきちんと見極められる人が、リスク・テイカーです。

普通の人は、こういった状況に置かれると、その行為を避けることでリスクそのものを避けようとします。

ところが、リスク・テイカーは違います。

リスクを負う確率は同じ、後は自分の心理面だけといった場面では、自分自身ときちんと向き合うことが出来るんです。
そして、積極的にリスクを取りにいきます。

これが、リスク・テイカーです。
結果、彼らは常に勝利に近い位置にいることになります。

これ、子供の頃から勝負の世界に身を置いていたりすると自然と身に付く感覚なんですが、大人になった後から身に付けることも可能です。

 

・・・とここまで書いて、そう言えばこの「裸足のリーダー」では、このリスク・テイクに関する話は、今までしてなかったなと気がつきました。

まあ正直なところ、話が面倒くさくなりそうなんで、ちょっと避けてた部分はあるんですけどね。

ただ、最近はようやく行動経済学などに関する本が書店に数多くならんだりテレビでも採り上げられるようになりました。
ということで、私もこれ以上突き進んでお話しても、理解できる人が多少なりとも増えるんじゃないかと思う次第で。

この話、リスク管理を理解している人なら、別に珍しくもない話なんですが、月並みなポジティブ・シンキングしか知らない人は、目から鱗かも。

ということで次回の裸足のリーダーでは、リスク・テイクについて、もう少しお話しするつもり。
私の気が変わらなければ、の話ですけど。

ps:

さて、実は私、次回への期待を大袈裟に煽っておきながら、次はリスク・テイクの話じゃなくて、全く別の話にしようかと模索中です。
いかに読者の期待を裏切ろうかと、今からドキドキしているわけです。

そんなことしたら、読者が減る?
いや、減らないですよ、多分。

そう、私はリスクをきちんと把握しつつ、リスクを積極的に取りにいくリスク・テイカーなんです。

どうです?
凄くないですか?

もちろん、リスク・テイカーとか言って調子に乗ってる私に向かって

「お前はまず、自分の抜け毛を積極的に取り戻しに行ってこいよ」

とか言うのは、無しですぜ。
泣いちゃうよ。

┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・


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post by ノリユキ at 13:01 | コメント・トラックバック(0)

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