両腕いっぱいの果実

intro:

 
ある程度年齢を重ねた男性の多くが抱く恐怖・・・
それは、朝起きたときに枕に大量に付着している「抜け毛」なのではないでしょうか?

両手いっぱいの抜け毛・・・

うわあぁぁぁぁ!!

想像しただけでも、身震いがしてきます。

多くの男性達は、そんなリスクを抱えながら、今日も寝床へと向かいます。
そんな彼らの姿は間違いなく、戦場へと足を踏み入れる勇者と同じはずです。

しかし、そんな戦場を幾度も潜り抜けてきた歴戦の勇者である私からすれば、彼らはまだまだ甘ちゃんです。
私は、そういったリスクに対する恐怖など、今では全く感じません。

そう、皆無なんです。

「それは、恐怖が麻痺したから?」

答えは「NO」。
あの心の痛みを忘れることなど、できやしません。

「じゃあ、それは諦め?」

その答えも、「NO」だね。
私はまだ、諦めたわけじゃない。

「では、なぜ?」

ただもう私には、そんなに抜け落ちるほどの髪の毛が残されていないんです。

大量に抜けるくらいに髪の毛があるなんて、私からすれば幸せ以外の何ものでもありませんぜ。

┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・

main:

人は何らかの行為をすることで、利益(リターン)を得ようとします。
が、そこには必ずリスクが伴います。

え?言われなくとも分かってる?
そうですか、じゃあ先に進みます。

では仮に、Aという行為があるとしましょうか。

それを実行することで期待できるリターンの大きさは「20」です。
それに伴うリスクの大きさは「10」です。
そして、アナタが許容できるリスクの大きさは「15」だとします。

さて、アナタはこのAという行為を実行するでしょうか?

普通に考えたら、まずやるんでしょうね。
期待できるリターンは20あって、でもリスクの大きさはアナタが耐えられる量15よりも少ない10のわけですから。

でもね、人ってなんて不思議な生き物なんでしょう。

実際にこういった場面に直面したら、多分アナタはやらない。
いや、アナタだけじゃなく、ほとんどの人がAを実行しません。

なぜかというと、人はリスクを過大に見積もる性質があるからです。
人はリスク回避性向がありますから、少しのリスクでも避けようとしますし、また実際よりも過大にリスクを感じてしまいます。

前にも言いましたが、1グラムの幸せと1グラムの不幸せでは、不幸せの方が重く感じられてしまうんです。

ですから、恐らくアナタも他の人も、リスク10のところを20くらいに感じてしまい、Aを行なうことを躊躇ってしまいます。

いや、ほとんどの人はリスクがあるということ自体を嫌がって、「何となく不安」が理由で、実行することを避けてしまいます。

 

で、自己啓発なんかのポジティブ・シンキングでは、この「何となく不安」を「リスクを恐れるな」とか言って、夢や希望にすり替えます。
「リスクが20もある」を「リスクは20しかない」へと思い込ませます。

つまり、従来のポジティブ・シンキングって、リスクを甘く見積もるようなものなんです。

もちろん先の例で言えば、そんなポジティブ・シンキングでも結果は上手く行くことが多いでしょうね。
だって、リスクを甘く見積もってAを実行しても、実際のリスクはアナタの許容範囲内ですから。

でも仮に、行為Bがリターン50でリスク30だったら、どうなんでしょ?

「リスクは30もある、ではなくて30しかないんだ!」とか言って挑戦するんですかね?
するんでしょうね、ポジティブ・シンキングなら。

でも、どんなにポジティブになったところで、アナタのリスク許容量は15しかありません。
リスクを被る場面に直面した時点で、最悪アナタは破綻します。

凄いですね、ポジティブ・シンキングって。
まるで自分に羽根が生えたかのように思わせて、崖から飛び込ませる様なものです。

たまたまその谷底が1メートル程度だったら、アナタはめでたく成功者となれるわけですが、深ければ大怪我を負ってしまいます。
ポジティブ・シンキングって、結果を運に頼ることだったんだあ。

 

でも、ホントにポジティブな人の姿勢って、そうじゃありません。

まずは、リスクをきちんと見積もります。
次に、実際のリスクと感覚的なリスクの差異を見つけます。

そして、その差異の分だけを埋める心の作業が、ポジティブ・シンキングなんです。
そして、実際のリスクを積極的に取りにいく。

この積極的な姿勢が、本当の意味でのポジティブな考え方と姿勢です。

そして、リスク・テイカーは報われる・・・

 

いいですかい?
良く考えてみてください。

リスクを過大に見積もってしまうネガティブな感情って、人として極当たり前の心理状態なんです。

ですから、先のAという行為には、ほとんどの人が手を出しません。
みんな、リスクがほとんどないと感じる別のところで、シノギを削ってます。

そして、Aを実行するのは、ほんのわずかなリスク・テイカーだけです。

はい、ここまで言って、気がつきましたか?

そうです。
つまり、このAという行為は、実はライバルが少ないという空白地帯・・・

だから、リスク・テイカーは報われます。

多くの人たちが、果実を求めて森を彷徨います。
そして彼らの多くは、自分が許容できるよりも遥かに安全な場所にいて、限られた数の果実を、みんなで奪い合っています。

変なセミナー屋さんに乗せられた一部の人は、素晴らしい果実を掴もうと、「ポジティブ!」とか叫びながら、崖の上から飛び降りています。

しかし、リスク・テイカーとなったアナタは、他人が危険だと思い込んで足を踏み入れない場所へと向かいます。

だって、そこは他人が思ってるほど危険じゃないということ、そしてそのリスクに自分が耐えられるということを、アナタは知っているから。

そして、その場所にはたくさんの果実が実っています。

だって、その場所は、ほとんどの人が足を踏み入れない場所だから。
その実を摘んでいるのは、極わずかな人たちだけです。

そして夕暮れ時、アナタは鼻歌を歌いながら家路へと向かってるはずです。
両腕いっぱいに、果実を抱えながらね。

ps:

起業を望みながら、「何となくの不安」というリスクの存在が理由で躊躇している人って、結構多いです。

ところが、いざ起業をしてみた人の多くは、リスクのことなんて何も考えてはいません。
自己啓発で言われなくとも、行動に移した人はみんな、成功したイメージで頭の中は一杯なんです。

だから、現実に直面すると、わりと直ぐに崩れ落ちるんですよねぇ・・・

ということは、あれですかね?
私の頭髪もポジティブ・シンキングで、現実に直面すると直ぐに抜け落ちちゃうってことですかね。

あはは。
泣いちゃうぞ。

post by ノリユキ at 12:41 | コメント・トラックバック(0)

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