シアトル系カフェな女たちに、ロジックを見せつけてみる

intro:

アメリカのスターバックスはさておき、日本ではスタバやタリーズなどのシアトル系カフェが、まだまだ人気の様です。

新宿のサザンテラスを歩いてると、スタバの大きなウィンドウからは、スーツをバリッと着た20代後半の女性やら外人さんなどが見えてきます。
ノートパソコン開いて、なんとかラテを飲んでます。

おぉ!なんか、カッコイイ!

そこで私もそんな景色に混じろうかと思い、スタバの扉へと向かいます。
が、その扉が開く瞬間、ウィンドウに映った自分のハゲ頭・・・

そのまま3歩後ずさると、まるで何かを振り払うかの様に、下を向いたまま駆け出す自分がいます。

どうしたんだろ?
目から汗が流れ出てきて、止まらないよ・・・

世にも悲しく奇妙な物語でしたぜ。

┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・

main:

で、思うんですよねぇ・・・
そんなシアトル系カフェにいる彼女たちは、そのスタイルでドトールには絶対行かないって。

人はイメージの中の自分を、現実の中で再現してくれる場所やアイテムを好みます。
マーケティングでは、いかにイメージを売っていくかが、大切なポイントになります。

 

さて、前回は、ブランディングとUSPの違いをお話しました。
で、今日はこの2つを混同させちゃいけない、ってお話をします。

覚えてるかどうかは知りませんが、私は

  • USPとは、相手のロジックに訴えかけるもの
  • ブランディングとは、相手の感性に訴えかけるもの

という、恐らく日本人では初めてではないかと思われるほど、親切で簡潔な分類を前回しました。拍手。

で、ここでちょっと考えてください。
相手(顧客)があまり感性を求めていない業種、望んでいるのはロジックだけという業種を。

例えば、そうですね・・・
経営コンサルタントとか技術系だとか。

こういった仕事は、顧客にとって具体的な知識や技術、実績などが一番の関心どころです。
抽象的なイメージなど、それほど必要とされません。

ですから、この手の業種の場合は、相手(顧客)に対してロジックを明確にしておけば良いわけです。
USPをシッカリさせることで、周囲に対して一定の地位を築くことが可能になります。

つまり、この手の業種であれば、USPが直接ブランドを高めることに繋がっていくわけです。

でも、これが外食産業やファッション業界、音楽業界なんかだったら、どうでしょうか?

この業界が与えなくちゃいけないものって、味覚・聴覚・視覚・嗅覚・触覚に対する感覚だったり、イメージや共感です。

つまり、顧客が必要としているものは、感性なわけです。

こういったビジネスで、ブランディングを誤解して、顧客に向かってロジックを前面に押し出したら、どうなるでしょう?

先のシアトル系カフェは、青山辺りの洒落たカフェ&レストランほどの優雅さはありませんが、都会的なイメージを上手く演出しきっています。

しかし、店舗運営のシステムとしては、低価格コーヒー・チェーン店とほぼ同じです。
つまり、ロジックとしての販売戦略は、低価格多量販売の路線に乗っているわけです。

じゃあ、顧客に対して全面的にその販売戦略を押し出した方が良いですか?

「全価格20%OFF!」だとか、
「只今、100円のキャッシュバックキャンペーン実施中!」だとか、
「先着10名様に、○○をプレゼント!」とか。

店内にそんなポスターをベタベタ貼って、店先にノボリとか出しちゃいますか?

まあ、違った意味で、お客さんは来るんでしょうね。
でも、今までのお客さんたちは、もう二度と足を踏み入れない。

いわゆる、ブランドの崩壊。

皆まで言わずとも、こんなことをすれば多くのものを失います。
低価格大量販売というロジックを顧客に意識させないところに、シアトル系カフェの強みがあったわけですから。

 

今、とっても分かりやすい例を出してますから、「そんなの当たり前」と思ってしまうかもしれません。

でも、実際のビジネスにおいては、ロジックと感性が複雑に入り混じって求められることが、結構多いものです。

なので、目先の効果に気をとられて、知らず知らずのうちに自分のブランド価値を低めてしまうケースって、後を絶ちません。

だから、なおさらUSPとブランディングを混同しちゃいけない。

そして、それよりも以前に、

自分が顧客に対して、何を訴えかけるべきなのか?
何をやって、何をやってはいけないのか?

USPだとかブランディングだとか、そんな横文字に振り回される前に、見つめなくちゃいけない本当の部分を、しっかり見つめること。

それがビジネスにとって、大切なことです。

ps:

例えば、「安いのに、可愛い」と「可愛いのに、安い」では、天と地の差があります。
こういった違いに敏感になることが、大切です。

では、質問。

小林ノリユキは「ハゲなのに、カッコ良い」と「カッコ良いのに、ハゲ」の一体どちらを目指せば良いでしょうか?

答え:どっちも嫌だ。

post by ノリユキ at 12:30 | コメント・トラックバック(0)

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