気がつけば、うっかり八兵衛を主役に
intro:
別に私は、気にしてなんかいません。
気にしてなんかいませんが、世間では私のことを「ハゲ」だと思って密かに嘲笑っている人が、少なくないはずです。
世の中って、なんて冷たいんだ。
ちっくしょう・・・
いや、別に気にしてませんが。
ただ私は、先入観を取り払ったうえで、よく目を凝らしてハゲ頭を見て欲しいだけなんです。
ほら、よく見てみて!
この光沢を帯びた質感を!
まるでダイヤモンドの様です。
しかも・・・しかもですよ!
ほら、触ってみて!
この滑らかな触り心地!
凄いでしょっ!
アナタも今すぐ、ダイヤモンドの様な輝きと絹の様に滑らかな感触を手に入れたくなったでしょっ!
「でも、高いんじゃ・・・?」
いいえ、ご安心ください。
今なら、なんと無料です!
しかも、この憧れのヘアスタイルは、誰でも簡単に手に入れることが出来るんです!
自宅の鏡の前で、指先を使って軽くむしってみるだけで、ほら!
思い通りのハゲ頭にスタイリングできてしまいます!
どうか、この機会をお見逃しなく!
main:
誰に向かって、何を言うか?
これが大切だと言う話は、今までに何度かしています。
で、誰かに向かって何かを語ると、そこにはストーリーが生まれます。
ある意味ビジネスとは、この“物語”という糸を紡ぎ続けることなのかもしれません。
私は今、とても格好良いこと言ってる様です。
でも、ここで注意しなくちゃいけないことがあります。
それは、その物語を自分の感情にまかせて創り上げてしまうという過ちです。
ビジネスという物語は、他者に読み聞かせるために存在します。
自分が語って満足するために、物語が存在するわけではありません。
ですから物語とは、ビジネスのコンセプトによって創り上げられるべきものです。
そこに、個人的な感情を差し挟んでしまえば、物語は駄作となるばかりか、存在する意味すら失ってしまいます。
例えば、TBSドラマの「水戸黄門」。
あれって、いつも代官や越後屋なんかが悪者で、水戸の御老公一行は常に正義の味方です。
じゃあ、あのドラマを書いてる人って、個人的に代官とか越後屋と名の付くお店が嫌いなんでしょうか?
彼らを憎み、彼らを世間の晒し者にするために、あの様な物語を書いたんでしょうか?
そうかもしれません。
でも、本筋から言えば、違うはずです。
物語には設定があって、それによって登場人物に役割が与えられています。
自分の感情が満たされることが目的で、物語が生まれるわけではありません。
逆に、
「俺、黄門様は好きじゃないけど、うっかり八兵衛は好きだから、悪代官に黄門様は殺されちゃうことにして、次回からは八兵衛を主役にしちゃおう」
とか始めちゃったら、もうそれは「水戸黄門」ではありません。
物語は、個人的な感情ではなく、コンセプトによって創られていかなくちゃいかないわけです。
ところが、多くの人にはこれが出来ない。
自分の個人的な感情を優先させ、自分のやっている商売のコンセプトを台無しにしてしまいがちになります。
好き嫌いで物語を創り上げようとしてしまうんです。
気がつけば、うっかり八兵衛が主役になって、印籠を振りかざしています。
う~ん・・・これ、実に最悪なことです。
だって良く考えてみてください。
自分の個人的な感情で、コンセプトから外れた物語を語り出す・・・
それってつまり、自分がやってるビジネスのコンセプト自体が気に入らないということです。
じゃあ、自分が気に入らないものを売ろうとして、一体誰が買ってくれるっていうんですかね?
むしろ、買ってしまった人は悲劇です。
いいですかい?
確かに、自分の気持ちとか感情は大切にすべきです。
ですが、感情論に振り回されて表面ばかりを取りつくって見ても、別に幸せになんかなれません。
コンセプトからはずれて、好きなことを好きな様にやりたいのであれば、それをわざわざビジネスとしてやる必要はありません。
趣味やボランティアでやれば良いだけです。
ビジネスという物語を紡ぎだすのは、感情論ではなく、コンセプトです。
自分の寄って立つところは、目的と方針だと心得ましょう。
ps:
私が言っているのは、感情を大切にするなということではなく、感情論に振り回されるな、ということです。
例えば、私がハゲでクヨクヨするのは、全く問題ではありませんし、人としてある意味正常です。
しかし、私がハゲであることで生じる感情を起因として、
いかにハゲが素晴らしいか
いかにフサフサはダメであるか
を延々と語り、それを指針に行動しても、何も始まらないばかりか、単にバカげているだけです。
今日は、そういう話をしてみました。
でも、どうです?
アナタも、ダイヤモンドの様な輝きを手に入れてみたくありませんか?
今なら、無料!
しかも、自宅の鏡の前で、指先を使って軽くむしってみるだけで・・・
┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・
post by ノリユキ at 10:30 | コメント・トラックバック(0)


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