一所懸命

intro:

一流のワルで名の通った私は、どうやら前回のお話で、多くの読者さんを驚かせてしまった様です。
メルマガ読者さんからは、いつになく沢山のメールを頂きました。

モテる男とは、いつの時代も罪作りなものなんですねぇ。
嵐を呼ぶ男とは、まさに私のことです。

ただ、正直なところ、私も驚いています。
それは、前回のお話に対する印象が、人によって全く違っていたことです。

ということで、今日は前回に関連したお話でもしようかと。

「あ、そう言ってネタを引っぱる気だろ」

とか言わない。
その辺のことは暗黙の了解ってことで、お願いしますぜ。

┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・

main:

ここしばらくの間、私の頭の中をずっとリピートしている言葉があります。
それは、

「ホットペッパ ピップペッパッピ♪」

いや、違った。

「一所懸命」

こっちです。
一生懸命の方じゃなくて、一所懸命の方。

読んで字のごとく、1つのところに命を懸けるということです。
一点に向けて全力を尽くすのが、一所懸命です。

これ、経営で言うところの、集中戦略。
自社の資源(カネ・モノ・ヒト・情報)を一点に全力を注ぎ込むことで、自己の存在価値を高め、競争優位に立とうとする戦略です。

しかし、そのためには、余計なものは削ぎ落とす必要があります。

何か1つのモノゴトに懸けた時、人は多くのものを抱えて走ることはできませんから。
他に費やす余裕があるのであれば、それを目的とする1点に注ぎ込むわけです。

そのためには、余計なものは削ぎ落としていく覚悟が必要になります。

 

さて、この一所懸命ですが、

実はこの「一所」、つまり「1つのところ」というのは、物理的空間のみに適用されるわけじゃありません。

時間に対しても、「一所」です。

通常、時間というのは、過去から現在そして未来へと、線上に繋いでいく捉え方をされます。

が、その時間を線として見つめない。
点として見つめる。

それが、一所です。

つまり、一瞬。
未来でもなく過去でもなく、今この瞬間。

時間を線上に置くと、過去と未来が気になります。

過去に囚われると、今まで積み重ねた実績や失敗などの経験によって、何もできなくなってしまいます。
未来ばかりを気にしていると、不安になったり、今の自分を見失います。

だから今この瞬間。

この瞬間に全力を傾けるわけです。

 

人は生きていくうえで、色々なものを抱え込んでいきます。

アレをやっている、コレもやっている。
アレが欲しい、コレも欲しい。
アレも持っている、コレも持っている。
アレが気になる、コレも気になる。
過去も気になる、未来も気になる。

そうやって、いつの間にか自分自身が縛られていきます。

でも、そうやって余計なものを抱え込んでいたら、走れるものも走れなくなってしまいます。

お金もモノも労力も、そして時間と気力には限りがありますからね。
一生のうちでできることなんて、限られているわけです。

だから、一所懸命。

余分な贅肉を切り落とし、1つのところに全力を懸けて走り抜けていきます。

 

でも、だからといって人は、簡単に今まで手にしてきたものを捨てられますか?

捨てられませんよ。
仮にそれがムダだと分かっているものであっても、人は自分が抱えたものを簡単に捨てられません。

だから、覚悟が必要になります。

そして、その覚悟を決めなくちゃいけない瞬間、つまり「本当の瞬間」というのは怖いものです。

100メートル走のスタートに立つ瞬間。
負け越しで迎えた9回の表、2アウトでバッターボックスに立つ甲子園球児のその瞬間。
背水の陣で新規事業への投資を決断しなければならない瞬間。

いずれにしても、勝負に立つその瞬間というのは、言い知れぬ緊張感に立ち向かわなければいけません。

そして、その瞬間とは怖いものです。
時としてそれは痛々しいくらいに、あまりにも過酷な瞬間です。
 
でも、その瞬間は、決してネガティブなものではありません。
怖くても怖くても、でも懸命に立ち向かおうとする勇ましい瞬間です。

 

いいですかい?

別に、懸ける必要のない時に、わざわざ懸命になる必要なんてないんですよ。

でも、勝負に出なくちゃならない瞬間ってあるでしょ。
そういった場面を迎えた時は、腹を括らなくちゃいけない。

抱えたものを切り捨てる覚悟。
今この場所でこの瞬間に、全てをかける覚悟。

「やろうと思ってるんだけど、やる気が起きない」だとか。
「不安と不満が、心の中を満たしている」だとか。

覚悟がないなら、グダグダ言ってもはじまりませんぜ。

┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・

ps:

ところで最近、元プロテニスプレイヤーの松岡修造氏にはまってます。
「一所懸命」という言葉の持つ機微を、松岡氏も把握していたということを知ったのが始まりです。

さすが、阪急阪神東宝グループの御曹司であるにもかかわらず、それとは別な勝負の世界へと単身羽ばたいていった男だけのことはあります。

彼は、ムダに熱いだけの男じゃなかったんですねぇ。
人としての奥深さすら感じます。

ちょっと脱毛、いや脱帽ですぜ。

┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・

post by ノリユキ at 11:27 | コメント・トラックバック(0)

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