2012年1月6日(金) [ にんげん・こころ | 映画・映像 ]
新春を迎えて早6日目、まもなく1週間を迎えようとしています。
皆さんは、どの様な年を越し、新年を過ごしてこられたんでしょうか?
私と言えば、ここ数年同様、仕事漬けの年越しでした。
そんなこんなで年末年始のテレビ番組は、録画したものを後から観るというのが、私の毎年の慣例行事となっています。
しかしふと気がつけば、大晦日の風物詩であった格闘技のテレビ番組も昨年はないわけで、世の中の移り変わりを感じざるを得ない年越しになりました。
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず ただ春の世の夢のごとし
たけき人者も遂には滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ
(「平家物語」より)
闘うことも、闘わずに受け入れることも、そしてその場から立ち去ることも、人それぞれの生き方です。
私達は、出会うそれぞれの場面で、それぞれの選択をします。
そして、闘うことを選んだ以上、それは勝つことが目的となります。
勝つために、人は強くなろうと励み、闘いの舞台へと上がります。
しかし、幾度となく闘いの舞台に上がり、勝ち続けた人はほとんどいません。
猛き者も、いつかは衰退していく運命にあります。
数年前の大晦日、格闘家の須藤元気が引退宣言をしたのを思い出しました。
そして、その年明けに書いた「裸足のリーダー」のタイトルが
「百戦錬磨」
100回戦って、100回勝つということではありません。
100回戦って、100回磨き抜かれたということです。
勝つことだけを目的に戦いを続け、にもかかわらず自分の人生に意味を持つのは、勝ったことだけではないのが、人という存在の面白いところです。
私達は、祇園精舎に咲く花なのかもしれません。
移り行く世の中で、戦い続けたということ、そして戦って磨きぬかれたその姿そのものが、意味を持つんです。
「成功」という文字に躍らされ、戦わない様にして戦いの舞台に上がるという中身のない生き方は、滑稽な姿でしかありません。
さて、今年のアナタは、どんな風に磨かれ、そして輝いていくことになるんでしょうか?
ps:
で、その須藤元気率いるパフォーマンスグループ「WORLD ORDER」に今、ハマってます。
有機的な背景の中、無機質で整合性のとれたパフォーマンスが、逆に有機的な何かを感じさせます。
既に「転がる水平線:須藤元気の『WORLD ORDER』のパフォーマンスが必見な件」ではお伝えしたんですが、話の流れ上、コチラでも紹介しとこうかなと。
必見です。
海外でも人気がある様で、コチラは昨年の夏にLAで行なわれたマイクロソフト主催WPC2011のオープニングイベントに出演した時の映像です。
今後の更なる活躍を楽しみにしています。
post by ノリユキ at 11:00 | コメント・トラックバック(0)
2010年8月19日(木) [ 映画・映像 ]
1980年代と言えば、ヘヴィメタルの全盛期。
そして1984年、日本においては巨大ヘヴィメタル・フェスティバル「スーパー・ロック ‘84 イン・ジャパン」が開催されました。
海外から参加したバンドは、ボン・ジョヴィ、ホワイトスネイク、マイケル・シェンカー・グループ、スコーピオンズなど、ミリオン・ヒットを叩き出す錚錚(そうそう)たる顔ぶれ。
特にボン・ジョヴィはこの時のライヴが人気の足がかりになったとも言われています。
ところが、このフェスティバルの参加者で唯一(?)、鳴かず飛ばずで終わってしまったバンドがありました。
そのバンド名は、「アンヴィル」。
でも、終わってなかったんですねぇ。
あれから25年以上も経っているのに、彼らはずっとBIGになる夢を諦めずにヘヴィメタルを続けていました。
そしてこの映画「ANVIL アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~」(公式サイト)は、そんな50代の彼らを追いかけたドキュメンタリー映画です。
15歳の頃にリップスとロブは、ビッグになることを夢見てヘヴィメタルバンド「アンヴィル」を結成。
名前が少し売れたのは、ヘヴィメタル全盛だった20代の頃に一瞬だけ。
音楽では食っていけないので、リップスは給食の配達員、ロブは建設作業員をしながら、未だにロック・スターになるためにバンド活動を続けています。
そして彼らはもう、50代になってしまいました・・・
「夢は諦めなければ叶う」みたいなことを、容易く言ってしまう時代です。
「リスクは重々承知。でも、やりたいことをやり続ける」というのも、カッコ良さ気な響きを持っています。
しかし、そんな生き方の実際は、苦難に満ちた人生です。
だからこの映画を観ると、そんな上っ面だけの言葉が本当に薄っぺらく感じます。
だって、ここにあるお話には、夢を諦めきれずに時を刻んできた男達の友情と苦悩と喜びが刻まれていますから。
チャンスを掴むためにヨーロッパにツアーに出かけても、泊まる宿もなくベンチや床で睡眠をとったり、演奏しに行ったライブハウスではギャラが支払われなかったり・・・
ライブで沢山の人を集められるわけでもなく、どのレコード会社だって相手にはしてくれない・・・
これ、10代、20代の若い頃の話じゃないですよ。
そんな時代の話なら、良い思い出や経験のはずです。
しかし、20年30年と下積みを重ね続けていき、50歳というオジサンになった今でもこの有様であれば耐え難くなるものですよ、普通は。
歳を重ねるごとに、絶望に近い不安は募っていくものです。
でもね、やり続けたことによって喜びを感じられる時間がほんの一瞬でもあるということも真実です。
このドキュメンタリー映画のラスト、私は思わず号泣してしまいました。
アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~ [DVD]

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post by ノリユキ at 10:18 | コメント・トラックバック(0)